
今回のブログ記事では、北海道地盤の高気密・高断熱・高耐震の家を手掛ける人気ハウスメーカー「土屋ホーム」の特徴・メリット・デメリットを解説していくぞい!
土屋ホームがどんなハウスメーカーなのか?を知りたい方はこのブログ記事を読めば一発で解決じゃよ!
土屋ホームの特徴と基本情報
- 主な特徴:気密性・断熱性・耐震性に特化
- 構造 :BES-T構法・2×6工法
- 基礎 :べた基礎
- 断熱材 :押出法ポリスチレンフォーム「SEベストボード」
- 坪単価 :50~75万円前後
- ZEH :対応可能
- 耐震性能:★★★★☆
- 断熱性能:★★★★★
- 気密性能:★★★★★
- コスパ :★★★★☆
- 総合評価:★★★★☆

さて、今回のブログ記事では北海道地盤の高気密・高断熱・高耐震の家を手掛ける「土屋ホーム」について特集していくぞい!

あ!土屋ホームって以前に特集したハウスメーカーUA値ランキングで1位、C値ランキングで2位のハウスメーカーですよね?!

その通り!
土屋ホームといえば、高気密・高断熱の家じゃな!さすがは寒冷地である北海道が地盤のハウスメーカーってわけじゃ。ついでに高耐震。
土屋ホームは住宅性能の面では非常に優秀なハウスメーカーと言えるぞい。

へー!土屋ホームは気密性・断熱性・耐震性に特化したハウスメーカーなんだね。良さそうなハウスメーカーで楽しみだポン。

では土屋ホームについて、もっと深堀りして解説していくぞい!
土屋ホームの坪単価

それではまず土屋ホームの価格帯から解説していくぞい。

マイホームを建てるのに予算計画は非常に大切ですからね。だいたいの坪単価は抑えておきたいです。
土屋ホームの商品モデル | 特徴 | 坪単価 |
---|---|---|
カーディナルハウス | 完全自由設計のフラッグシップモデル | 60~80万円 |
リズナス | 規格住宅モデル | 50~70万円 |
プライエ | 関東限定モデル(自由設計) | 55~75万円 |
クラッツェ | 関東限定モデル(規格住宅) | 45~60万円 |

土屋ホームは完全自由設計の商品モデル「カーディナルハウス」とセミオーダースタイルの規格住宅モデル「リズナス」の2本柱で商品を展開しているハウスメーカーじゃ。
ただ、関東限定モデルとして自由設計の「プライエ」と規格住宅の「クラッツェ」も手掛けている。プライエとクラッツェに関しては詳しくはまた別ページで改めて解説する機会を設けようと思うぞい。

自由設計のカーディナルハウスはけっこう坪単価が高めなんだね。

土屋ホームは住宅性能が優秀だし、ローコスト住宅よりはやはりちょっと価格帯は高めじゃな。特にカーディナルハウスは最上級モデル(フラッグシップモデル)だしね。

規格住宅の「リズナス」は少し価格帯も安くなってますね!

うむ。土屋ホームは規格住宅モデルの「リズナス」も性能的には十分に優秀だし、規格住宅としては間取りやオプションの融通がきくので人気があるんじゃよ。リズナスについてもまた別ページで解説する機会を設けようかのう。
土屋ホームの工法(構造)

次は土屋ホームの工法(構造)について解説していこう。
土屋ホームは、木造軸組み工法を独自に進化させた「BES-T構法」というオリジナル工法と「2×6工法」の2つの工法を採用しているぞい。ただ、土屋ホームのメイン構法は「BES-T構法」なので、ここでは「BES-T構法」を中心に取り上げていくぞい。

BES-T構法?それってどんな工法なの?

BES-T構法は日本の伝統的な木造軸組み構造を独自に進化させた構法で、超ザックリいえば「木造軸組み構造+パネル工法」じゃな。

なーんだ。よくあるやつだポン。

うむ。構造自体はさして珍しいわけではないが、さらに特徴を上げるとすれば土屋ホームのBES-T工法は柱の外側を断熱材で囲った外断熱工法になっている点かな。

外断熱工法は断熱材の切れ目がないから、断熱性能を確保しやすいんですよね。

ま、充填断熱でもスキマに断熱材を入れたり施工次第で断熱性を上げることはできるが、外断熱は確かに外周部をぐるりと切れ目なく断熱施工できる工法じゃな。
あと土屋ホームは「外断熱+充填断熱」のダブル断熱工法も採用することができるぞい。断熱性能を重視する方は、ダブル断熱工法を検討するのも良いじゃろう。
土屋ホームのメリット(長所)

さて、土屋ホームの工法と坪単価(価格帯)についてザックリ説明したところで、次は具体的なメリット(長所)とデメリット(短所)について解説していくぞい。まずは土屋ホームのメリット(長所)からじゃ。
- 土屋ホームのメリット(長所)
- 高気密・高断熱住宅
- 地震に強い
- 24時間換気システム(床下換気システム)
- 光触媒サイディング(または樹脂サイディング)
- 自社大工による直接施工

じゃあ、順番に解説をお願いします!
高気密・高断熱住宅

まず土屋ホームの最大のメリットといえば高気密・高断熱な家という点じゃな!

そういえば土屋ホームは断熱材にはなにを使っているの?

土屋ホームは複数の断熱仕様があるが、共通して使われているのは押出法ポリスチレンフォーム断熱材「SEベストボード」じゃな。断熱仕様の差はこんな感じ。
土屋ホームの断熱仕様 | 断熱材(分厚さ) | 窓ガラス | 窓サッシ |
---|---|---|---|
アドバンス仕様(シングル外断熱) | SEベストボード(50mm) | Low-Eペアガラス(乾燥空気入り) | アルミ樹脂複合サッシ |
カスタム仕様(在来工法ダブル断熱) | 高性能グラスウール(厚さ調査中)+SEベストボード(50mm) | Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り) | 樹脂サッシ |
カスタム仕様(ツーバイ工法ダブル断熱) | 高性能グラスウール(140mm)+SEベストボード(50mm) | Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り) | 樹脂サッシ |

ふむふむ。カスタムのダブル断熱仕様はかなり断熱材も分厚そうだポン。
でもシングル断熱仕様だと、断熱材は「SEベストボード」が50mmなんだね?ちょっと薄いんじゃない?

断熱材の分厚さだけに焦点をあてると少し薄いように感じてしまうかもしれないが、SEベストボードはそれ自体が高性能グラスウールの1.4倍の断熱性能がある優秀な断熱材だし、土屋ホームは家の外周をぐるりと囲む外断熱工法。充填断熱のスキマから熱損失してしまうことを考えると、およそ1.6倍の断熱性能があるようじゃよ。
現にシングル断熱のアドバンス仕様でもUA値は悪くない。各断熱仕様の気密性・断熱性の数値は以下の通りじゃ。
土屋ホームの断熱仕様 | C値(cm2/m2) | UA値(W/m2K) |
---|---|---|
アドバンス仕様(シングル外断熱) | 0.5 | 0.45 |
カスタム仕様(在来工法ダブル断熱) | 0.5 | 0.3 |
カスタム仕様(ツーバイ工法ダブル断熱) | 0.5 | 0.25 |

本当だ。シングル断熱仕様でも「UA値:0.45」ならかなり優秀だポン。

C値は一律で0.50なんですね。気密性も優秀です。

土屋ホームはさすが寒冷地である北海道地盤のハウスメーカーじゃな。
気密性・断熱性の面では非常に優秀と考えていいじゃろう。
地震に強い(耐震等級3)

そして土屋ホームの注文住宅は地震にも強いぞい。
土屋ホームのBES-T工法は「木造軸組み+パネル工法」。つまり、建物を面で支える工法なので、地震の負荷を建物全体にバランスよく分散できる。もちろん、もう一つの2×6工法も同様に面で支える工法。
土屋ホームの採用する工法(構造)はどちらも地震に強いのじゃ。

なるほど。で、土屋ホームの家の耐震等級はいくつなの?

BES-T構法も2×6工法もどちらも耐震等級3(最高等級)じゃよ!

お国のお墨付きなら、地震に対しては安心できそうですね!
24時間換気システム(床下換気システム)

土屋ホームは高気密な家を建てるハウスメーカーじゃ。高気密住宅といえば換気が重要。土屋ホームは24時間換気システムが搭載されているぞい。

高気密住宅と24時間換気システムってセットなの?

気密性が高い住宅は換気をしっかり行わないと、シックハウス症候群などになってしまう可能性もあるからね。
土屋ホームのBES-T構法では床下にも機械式の床下換気システムを組み合わせているぞい。

床下換気は何の役に立つの?

床下は湿気やよどんだ空気が溜まってしまいがちだが、床下換気システムで空気を循環させているので、床下も室内環境と同様に常にクリーンな状態に保てるのじゃ。
床下に溜まりがちな湿気や構造材などから発生する揮発性の有機化合物(VOC)を取りのぞけることで、高気密住宅のメリットを保っているってわけじゃな!

なるほど!高気密住宅でも安心の空気環境になっているんですね!
光触媒サイディング(または樹脂サイディング)

土屋ホームでは外壁にサイディング外壁を採用するケースが多いが、一般的な窯業系サイディングよりも優秀な「光触媒サイディング」や「樹脂サイディング」を採用しているぞい。

あ、光触媒ってセルフクリーニング機能があるやつだポン!

うむ。光触媒加工されたサイディングは、太陽光によって汚れなどを分解し落ちやすい状態にする。すると、雨が降ると勝手に洗い流されてキレイになる。これをセルフクリーニング機能と言うぞい。

光触媒はタイルとかによくつかわれていますよね。
一条工務店のハイドロテクトタイルとか、パナソニックホームズのキラテックタイルとか。

そうそう。それのサイディングバージョンじゃな。

樹脂サイディングっていうのは?

言葉通り、樹脂性のサイディングじゃ。樹脂サイディングは塗装やコーキング不要なのが大きな特徴。つまり、塗装メンテナンスなどが必要ないのじゃ。冷害などにも強く汚れも落ちやすいので、寒冷地にもオススメかもしれないのう。
自社大工による直接施工

土屋ホームは、施工を下請けに任せない自社大工による直接施工をしているぞい。

へー!下請け施工会社は使わないんですね。

うむ。
別に「施工を下請け会社に任せるハウスメーカーが良くない」と言っているわけではないが、お客さんの目線からすれば、営業・設計・施工まで一貫して自社で行ってくれるというのは安心感があるものじゃろう。

たしかにそうだね。安心だポン!

土屋ホームは企業内に認定職業訓練校「土屋アーキテクチュアカレッジ」を設けており、ここで人材を育成しているから、自社大工による施工ができるのじゃ。これは土屋ホームのメリットと言ってもいいじゃろう。
土屋ホームのデメリット(短所)

さて、次は土屋ホームのデメリット(短所)について解説していくぞい。
- 土屋ホームのデメリット(短所)
- 坪単価は少し高め
- 保証はやや物足りない(初期保証10年)
- 標準仕様の住宅設備はグレードが低い

じゃあデメリットも解説をお願いするポン。
坪単価は少し高め

土屋ホームは「高気密・高断熱・高耐震」と、住宅性能に特化したハウスメーカーじゃが、価格帯は安いとはいえないかな。冒頭でもザックリと触れたが、土屋ホームのフラッグシップモデル「カーディナルハウス」は坪単価:60~80万円前後がボリュームゾーンとなる。

ローコスト住宅とはいえない価格帯ですね。

でも規格住宅タイプもあったポン。セミオーダータイプなら少し安いポン。

規格住宅タイプ(リズナス)でも「坪単価:50~70万円」前後がボリュームゾーンとなる。これもセミオーダータイプの規格住宅としては価格帯はやや高めと言えるじゃろう。

土屋ホームはミドルコストくらいの価格帯と考えておいた方が良さそうですね。
保証はやや物足りない(初期保証10年)

土屋ホームは保証の面では、若干物足りないかもしれない。これはデメリットと言えるじゃろう。

土屋ホームの初期保証は何年なの?

土屋ホームの保証内容は以下の通りじゃ。
- 土屋ホームの保証
- 初期保証:10年
- 延長保証:最大20年
- 延長条件:10年目の有償メンテナンス工事

土屋ホームの初期保証は10年。これは法律で定められた最低ラインじゃな。
ただし10年目に有償のメンテナンス工事を受けることで保証が延長するぞい。

確かに大手ハウスメーカーと比較すると少し物足りないかもしれませんね。
標準仕様の住宅設備はグレードが低い

それから土屋ホームは標準仕様の住宅設備グレードがやや低いという評判が多い。
これもデメリットといえるかもしれないのう。

でも自由設計の注文住宅だし、設備グレードが低かったら自分でも選べるんでしょ?

もちろん選べるが、その分オプション料金などが高くなってしまうことは覚悟しないといけないぞい。

標準仕様として用意されている設備はできるだけグレードが高い方がいいですよね。

まぁ、住宅設備などは後からリフォームで替えが効きやすい部分だからね。
おそらく土屋ホームは、後からリフォームで変更しにくい「住宅性能面」を重視したということじゃろう。

確かに、後からリフォームでどうにもならない部分がしっかりしている方がいいかも!
土屋ホームが向いている人・向いていない人

じゃあ、最後に土屋ホームで注文住宅を建てるのが「向いている人・向いていない人」を教えてください!

うむ。
土屋ホームは高気密・高断熱・高耐震と住宅性能に特化したハウスメーカーじゃ。この3つの性能に注力している点は一条工務店にも似ているかもしれないね。
気密性・断熱性・耐震性を重視するなら土屋ホームは必見のハウスメーカーと言えるじゃろう。
ただし土屋ホームは内装や設備、外観の重厚感に関しては良い意味で「普通」じゃ。これは見た目よりも性能にコストを割り振ったということじゃろうが、見た目の重厚感・高級感を重視する人は慎重な判断が必要かもしれない。
あとは価格帯としてはミドルコストのハウスメーカーなので、ローコスト住宅でマイホームを建てようとしている方は価格面で合わないかもしれないかな。
注文住宅はとにかく「比較・相見積もり」が"超重要"です!




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テレビも同じような見た目でも画質や機能はもちろん価格だってピンキリじゃろ?だからテレビを買う前にスペックを比較するもんじゃろ?


そしてなによりテレビとは比較にならんくらいに「価格の差」が大きいのじゃ!





と、いうかオーダーメイドの注文住宅の場合「複数のハウスメーカーで比較しない限り、自分の希望条件のマイホームの適正価格がつかめない」と言った方が正確じゃろうな。
どうじゃ?
もし自分がウン百万円単位の金額を損していたことが後からわかったら後悔するじゃろ?




ただ、ハッキリ言って「複数社のカタログ比較」と「相見積もり」という手順を踏むだけでウン百万円単位の金額を損してしまう可能性は格段に減ると言ってよい。




失敗の確率も減るし、すでに気になるハウスメーカーがあったとしても「少なくとも5~6社くらいの住宅カタログは比較しておくこと」をオススメするぞい!

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今回の記事をまとめると
- 土屋ホームのメリット(長所)
- 高気密・高断熱住宅
- 地震に強い
- 24時間換気システム(床下換気システム)
- 光触媒サイディング(または樹脂サイディング)
- 自社大工による直接施工
- 土屋ホームのデメリット(短所)
- 坪単価は少し高め
- 保証はやや物足りない(初期保証10年)
- 標準仕様の住宅設備はグレードが低い
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