
今回のブログ記事では積水ハウスの断熱性について詳しく解説していくぞい!
積水ハウスで新築マイホームを検討している人は「積水ハウスの断熱性は他社に比べてどうなのか?」気になるはず。そんな方はこのブログ記事を読めば一発で解決じゃよ!
積水ハウスの断熱性は普通よりやや上(中の上)レベル

さて今回のブログ記事は「積水ハウスの断熱性」にフォーカスして解説していくぞい!

積水ハウスは注文住宅の着工戸数ナンバーワンのハウスメーカーなんですよね!だから断熱性もかなり優れているんじゃないですかね!

うむ。積水ハウスは住宅性能、デザイン性、設備グレードなどがいずれも高い水準を満たしていることから日本一の着工数を誇るハウスメーカーじゃ。非常に総合力の高いハウスメーカーじゃが、実は「断熱性」に関して言うと、そこまで抜群に高いわけではないのじゃ。
先に結論から言っちゃうが積水ハウスの断熱性能は「普通よりやや上(中の上)」くらいのレベルじゃな!

へぇ!意外ですね、積水ハウスはどの住宅性能も抜群に高いのかと思っていました。

でも「積水ハウスの特徴」の記事で、博士が「積水ハウスは断熱性などの住宅性能も非常に高い」って言ってたと思うけど…

あ、よく覚えているね。確かにそう言ったのう。でも別に矛盾しているわけではないよ。
誤解のないように言っておくが積水ハウスの断熱性は決して悪いわけではない。ただ積水ハウスはどちらかというと断熱性よりも耐震性や耐火性など「家の安全性能」に関する部分に注力しているハウスメーカーではあるかな。
とはいえ断熱性能も普通よりやや高い性能は持っているわけだからそこまで心配することはないぞい。

じゃあ積水ハウスの注文住宅でも夏涼しくて冬暖かい、快適な生活はできるの?

「暑い・寒い」など気温の感じ方は人それぞれの部分があるのでなんとも言えないが、ワシ個人としては寒冷地で無い限りは積水ハウスの標準仕様の断熱性で「十分快適に暮らせる」と思っておるぞい。もし不安ならば、積水ハウスでは断熱グレードを3タイプ用意しているので、グレードを上げるのも一つの手じゃな。

それを聞いて安心しました。では、積水ハウスの断熱性を詳しく解説お願いします!
積水ハウスは全棟でぐるりん断熱を採用

よしでは改めて積水ハウスの断熱性を解説しよう。積水ハウスの注文住宅は全棟「ぐるりん断熱」を採用しておるぞい!

ぐるりん断熱?それはいったいどういうもの?

ぐるりん断熱とはぐるりんと断熱することじゃよ。

いや、そのまんまじゃん(怒)

だってそうなんだもん。

もっと詳しく解説してほしいポン!

じゃあもう少し詳しく言うと「ぐるりん断熱」というのは積水ハウスの独自の断熱工法じゃな。
普通の一戸建て住宅は断熱材と断熱材の間にスキマがあったり、柱部分は断熱材で囲っていなかったりすることがあるんじゃが、こういうスキマがあると熱の通り道になってしまうのじゃ。
積水ハウスでは柱部分や鉄骨の梁下部分などもできるだけスキマがないように断熱材で覆うことでわずかな熱の出入り口も防いでいるってこと。つまり家全体を隙間なく断熱材で「ぐるりん」と敷きつめているというわけじゃ。

なるほど。確かに「ぐるりん断熱」だね。

そうじゃろ。でもまぁ他の大手ハウスメーカーでも基本的に家全体をすっぽり断熱材で覆っているところが多いし、そこまで珍しい特徴というわけでもないと思うが。
積水ハウスの断熱材

積水ハウスの家は全シリーズでぐるりん断熱を採用しているってことでしたが、肝心の断熱材はなにを使っているんですか?

うむ。積水ハウスは家の箇所ごとに断熱材を分けてつかっているぞい。詳しくは以下の通りじゃ。
- 積水ハウスの断熱材
- 外壁:高性能グラスウール16K(100mm厚)
- 天井:ロックウール(200mm厚)
- 床 :ポリスチレンフォーム(80mm厚)

上記が積水ハウスの標準仕様の断熱材の種類と分厚さじゃ。メインとなる外壁部分には高性能グラスウールを採用しておるぞい。

ふむふむ。外壁部分は高性能グラスウール16Kが100mmの厚みで入っているんだね!これって分厚いの?

ま、ぶっちゃけ「普通」ってところじゃな。そういえば先日「住友林業の断熱性」を解説したが、住友林業の断熱材の厚みはどれくらいだったか覚えているかな?

あ!住友林業もたしか外壁部分の断熱材が「高性能グラスウール16K(100mm)」だった!外壁部分は積水ハウスと同じスペックですね。

お、よく思い出したのう!その通り。住友林業も外壁部分は「高性能グラスウール16K(1000mm厚)」なので同じじゃな。ただし、天井部分と床部分は住友林業の方がやや分厚い。

じゃあ、積水ハウスの断熱性は住友林業と同じか、ちょっと低いくらいのレベルってことかな?

正直、そうじゃな。
断熱材の分厚さからしても、断熱性の数値からしても積水ハウスは住友林業よりも「やや断熱性が低い」と言えるじゃろう。

そうなんだ。ちょっとショック…。積水ハウスは断熱性もハイクオリティだと思っていたポン。

まぁまぁ。住友林業より若干断熱性が低いとはいえ、そこまで大幅に変わるわけじゃない。だいたい同じようなものと考えていいと思うぞい。だから、冒頭で積水ハウスの断熱性は住友林業と同レベルの「中の上」と言ったんじゃ。
それに積水ハウスでは、断熱性のグレードを「標準仕様」「ハイグレード仕様」「プレミアム仕様」と3段階用意しておる。
寒冷地に住んでいる人や、特に断熱性を高めたい人は断熱グレードを上げるという選択肢もあるわけじゃ。

でも断熱グレード上げるのってオプションでしょ?お金かかるじゃん。だいたいいくらくらいかかるの?

積水ハウスの断熱性能をワングレード上げるとしたら、だいたい30~40坪くらいの家で「30~40万円くらい」は考えておきたいところじゃな。

うーん…思ったほど高くないのかな?なんか反応に困るリアルな金額だポン。
積水ハウスの断熱材は安全性が高い

積水ハウスの断熱性自体は正直「普通(中の上)くらい」のレベルじゃが、使っている断熱材は安全性が高いぞい。メインに採用しているグラスウール、ロックウールは無機質繊維系の断熱材なので不燃性。非常に耐火性が高いから、万が一の火災の時に逃げる時間を稼いでくれる可能性が高いぞい。

命にかかわる部分だから、耐火性も重要ですよね。それに万が一燃えても有毒ガスは発生しないんですよね!

うむ。積水ハウスは万が一の時の安全性は高いと言えるじゃろう。それにグラスウール、ロックウールはシロアリも食べないので、シロアリ被害にも遭いにくいぞい。

床下部分のポリスチレンフォームはどうなの?

するどいのう。ポリスチレンフォームは一応難燃性ではあるが、不燃性ではないので火を当てると燃えてしまう。だから火災にはどちらにしても注意しないといけないぞ。ま、当たり前のことじゃが。

そうなんだ。ポリスチレンフォームはシロアリはかじってくるのかな?

ポリスチレンフォームは発泡プラスチック系の断熱材なのでシロアリにかじられる可能性はある。だから、これも当たり前じゃが防蟻処理も必要不可欠じゃ。ま、しっかり処理しておけば問題はないじゃろう。

断熱材で安全性が高いのはやっぱりグラスウールとロックウールなのかもしれないですね。
積水ハウスの窓断熱

さて次は積水ハウスの窓断熱についてじゃ。窓断熱は非常に重要じゃぞ!なんと言っても「住宅における断熱性能の5~6割は窓で決まる」と言われているからの!

窓断熱の重要性については「コチラのブログ記事」で詳しく解説しているので参考にどうぞ!

窓は大きく分けて「窓ガラス」と「窓サッシ」で構成されており、どちらもすごく重要なパーツじゃ。積水ハウスの窓ガラス・窓サッシも順番に解説していこう。
積水ハウスの窓ガラスは防犯Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り)

積水ハウスの窓は「遮熱断熱・防犯合わせ複層ガラス」を標準採用しておるぞい。

遮熱断熱?遮熱と断熱ってどう違うの?

なんだか聞き慣れない言葉が出てくるが、要は「Low-E金属膜」が貼られたペアガラスじゃな!「遮熱=Low-E金属膜」で「断熱=ペアガラス」ってことじゃ。ちなみにペアガラスの中空層にはアルゴンガスが封入されているよ。

じゃあ、窓ガラスも断熱性能としては「普通レベル」ってところですかね!ちなみに「Low-Eタイプの窓ガラス」や「アルゴンガス」については「窓断熱の比較」記事で詳しく解説してますので、チェックしてみてくださいね。

うむ。積水ハウスはアルゴンガス入りのLow-Eペアガラスを採用しているので断熱性能は高いほうなんじゃが、正直、これくらいの装備は近年の新築注文住宅では普通レベルの装備じゃな。
ただし、積水ハウスの窓は標準仕様ですべて「防犯仕様」になっている点が特徴といえば特徴じゃな!

防犯面も大事だポン!標準でこじ開けにくいタイプになっているならそれに越したことはないね!
積水ハウスの窓サッシはエアタイト断熱アルミサッシ

次は窓サッシについてじゃ。積水ハウスの窓サッシは「エアタイト断熱アルミサッシ」を採用しておるぞい。

エアタイト!?なんかカッコいい名前だけどそれなんなの?

まぁ、これも要は普通の「アルミ樹脂複合サッシ」のことじゃ。アルミ樹脂複合サッシとは、室外側に強度の高いアルミを配置し、室内側に断熱性の高い樹脂を配置した窓サッシのこと。
従来のアルミサッシに比べてかなり断熱性の高い窓サッシじゃが、正直これも近年の住宅業界では普通レベルの装備じゃな!
ただ寒冷地で無い限り、窓断熱においては「Low-Eペアガラス(アルゴンガス)」+「アルミ樹脂複合サッシ」で十分な断熱性だと思うぞい!
積水ハウスのQ値 C値 UA値

積水ハウスが採用している断熱材や窓断熱はだいたいわかったので、具体的な断熱性の数値を教えてください!

うむ。積水ハウスの断熱性はだいたいこんな数値になっておるぞい。
- 積水ハウスの断熱性
- 断熱性能(Q値):1.6~2.4(プレミアム仕様で1.6)
- 気密性能(C値):非公表
- 省エネ性能(UA値):0.6~0.9程度

あ、積水ハウスも気密性を表すC値は非公表なんですね。

うむ。残念ながら積水ハウスはC値は公表していない。公表していないということは「自信がない」と判断するべきじゃ。おそらく他社と比較して優れた数字ではないじゃろう。積水ハウスの気密性能(C値)に関して詳しく知りたい場合はカタログスペックで比較するか、営業担当者にヒアリングするべきじゃな。

Q値もUA値も数値にひらきがあるけど、これはなに?

Q値とUA値のひらきは「断熱グレードの差」じゃな。
積水ハウスのQ値はプレミアム仕様で1.6じゃから、標準仕様ではだいたい2.4くらいじゃろう。UA値に関しても標準仕様では0.9前後と考えておこう。

ふむふむ。この数値はやっぱり他社ハウスメーカーと比べると普通くらいのレベルなのかな?

うむ。積水ハウスの断熱性は数値の面でもやっぱり普通レベルじゃな。決して断熱性が特別悪いというわけでも、特別優れているわけでもない。「中の上」って表現がしっくりくるかな。
とはいえこの積水ハウスの断熱性でも、旧省エネ基準の家と比べると格段に高い断熱性と言える。寒冷地でない限りは標準仕様でも「夏は涼しく冬は暖かい」暮らしやすい生活ができると思うぞい。
積水ハウスの断熱性は鉄骨造も木造シャーウッドもほぼ同じ水準

そういえば積水ハウスって構造が「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」と「木造シャーウッド」がありましたよね?構造によって断熱性能が変わったりはしないんですか?

良い質問じゃ!確かに積水ハウスは3つの構造を取り扱っているが「断熱性は同じ水準になるようにしている」のじゃ。

そうなんだ!どの構造を選んでも品質が一定ってのは選ぶ側としてはわかりやすくていいポン!

うむ。まぁ厳密に言うと構造の違いによっては断熱材の分厚さなどは若干異なるケースもあるらしいが、その差は微々たるもの。おそらく消費者サイドのわかりやすさを重視して品質を合わせているのじゃろう。なので積水ハウスの注文住宅は構造が違っても「断熱性はほぼ変わらない」と考えてOKじゃ。
一戸建て住宅にとって気密性・断熱性は超重要です!





今回の記事をまとめると
- 積水ハウスの断熱性能は普通(中の上)レベル
- ただし旧省エネ基準と比べれば断熱性は格段に高い
- 積水ハウスはスキマの少ない「ぐるりん断熱」を採用
- 外壁・天井・床で異なる断熱材を使っている
- メインの断熱材は高性能グラスウール
- 窓断熱にはLow-Eペアガラス(アルゴンガス入り)・アルミ樹脂複合サッシを採用
- 積水ハウスの注文住宅は鉄骨造も木造シャーウッドも断熱性能はほぼ変わらない
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