
今回のブログ記事では「飯田産業」の注文住宅について特徴・メリット・デメリットを詳しく解説していくぞい!
飯田産業の特徴と基本情報
- 主な特徴:耐震等級3標準装備のローコストメーカー
- 構造 :木造軸組工法(I.D.S工法)
- 基礎 :べた基礎
- 断熱材 :ポリスチレンフォーム
- 坪単価 :35~50万円前後
- ZEH :-
- 耐震性能:★★★★☆
- 断熱性能:★☆☆☆☆
- 気密性能:★☆☆☆☆
- コスパ :★★★☆☆
- 総合評価:★★☆☆☆

さて!今回のブログ記事は日本を代表するパワービルダー「飯田産業」の特集じゃよ!

パワービルダーってなんか強そうだね!ムッキムキのハウスメーカーなのかな?!

残念ながらハウスメーカーにムッキムキとかいう概念は無いんじゃよ。ちなみに飯田産業の営業マンが全員ムキムキなわけでもないのじゃ。
- パワービルダーとは
- 年間数千棟規模で分譲建て売り住宅を販売しているハウスメーカーのこと。

なーんだ!いっぱい建ててるハウスメーカーのことか。じゃあ飯田産業っていっぱいマイホームを建てているんだね!

うむ。飯田産業は飯田グループの一角を担うハウスメーカーで、飯田グループはグループ全体で年間3万棟もの住宅を建設するパワービルダーじゃよ。

え、3万棟?めちゃくちゃ多くないですか?

うむ。グループ全体の着工数では積水ハウスを超える数じゃ。飯田グループは、日本一たくさん一戸建てを建てているハウスメーカーグループと言えるじゃろうな。

凄いですね。でも飯田産業って「建売り分譲住宅」の会社じゃないんですか?

確かに飯田産業と言えば「建売分譲住宅」のイメージが強いし、実際建てているのもほとんどが「建売分譲住宅」じゃよ。
だが、飯田産業は実は注文住宅も手掛けているのじゃ。なので当ブログでもまとめることにしたんじゃよ。
それに飯田産業はハウスメーカーの中でも賛否が分かれる業者といえる。ローコスト住宅を検討している方は、価格的に飯田産業が候補に入ってくる可能性も高い。そんな方はこの機会に飯田産業の特徴・メリット・デメリットをしっかり把握しておくべきじゃよ!
飯田産業の特徴①坪単価が安い

で、飯田産業はどんな特徴があるポン?

飯田産業といえば「ザ・ローコスト住宅」じゃ。最大の特徴はズバリ「坪単価が安い」という点じゃろう!

坪単価が安いのは凄く嬉しい特徴ですね!だって、予算が合わないとマイホーム建てられないですもん!

そうじゃな。いくら素敵なハウスメーカーでも、価格帯が合わないところを無理して選ぶのは危険じゃからのう!予算計画はしっかりと決めて、ブレないようにすることが大切じゃ。

飯田産業の注文住宅はだいたいどれくらいの坪単価なの?

飯田産業の坪単価はだいたい「35万円~50万円」程度じゃな。

安いポン!

安いですね、大手ハウスメーカーはだいたい坪単価60万円以上だったのに。

うむ。飯田産業はローコストハウスメーカーの中でも安い方と言えるじゃろう。ちなみにだいたい「坪単価50万円以下」のところがローコストハウスメーカーと呼ばれておるぞい。
飯田産業の特徴②耐震等級3を標準装備

飯田産業は二つ目の特徴は、全商品で「耐震等級3」を標準仕様としている点じゃな!ローコスト住宅ながら、耐震等級で「最高等級3」を確保。これが飯田産業の最大の強みと言えるじゃろう。

確かに!坪単価が安いのに耐震性がしっかりしているのは良いポイントだポン!

耐震等級3だと安心できますね。

うむ。飯田産業は「I.D.S工法」という独自工法で家を建てているのじゃ。これは「木造軸組み工法」にパネル工法のメリットを加えたもので、ツーバイフォー工法のような「建物を面で支える」構造になっているぞい。
耐力壁には「壁倍率5.0倍」のオリジナル耐力壁パネルを採用し、また柱固定金物は一般的な固定金物の2倍の強度を誇る「TロックⅡ」を採用。だから耐震性が高いのじゃな。

なかなかやるポン。飯田産業!

ちなみに、飯田産業は耐震等級だけでなく「耐風等級」「劣化対策等級」「維持管理対策等級」「ホルムアルデヒド対策等級」において最高等級を取得しているぞい。
飯田産業は、ローコスト住宅ながらも「住宅の安全性能」や「暮らしやすさ」に注力しているハウスメーカーと言えるじゃろう。
飯田産業の特徴③住宅設備などグレードが全体的に低い(安っぽい)

飯田産業の3つめの特徴は「全体的にグレードが低い」という点じゃ。早い話、飯田産業の家は「安っぽい」という評判が多いのじゃ。

すごくハッキリ言ったポン!だいじょうぶ?怒られない?

まぁまぁ早合点しなさんな。別にワシは飯田産業をけなしているわけではないぞい。

そうなの?安っぽいって悪口じゃん。

悪口を言っているわけではないぞい。
いいかね?飯田産業はローコストメーカーだから、どこかしらで必ずコストカットをしなければならないのじゃ。
飯田産業の場合、マイホームで一番重要なのは「耐震性」などの安全性能と位置付けている。だから、耐震等級などの住宅性能6項目で最高等級を取得するなどかなり注力しているが、その代わりデザインや設備グレードなどに関しては徹底的にコストカットしている。だから「グレードが低い(安っぽい)」という評判なんじゃな。
でもこれはむしろ企業の戦略としてはすごくクレバーなんじゃよ。

そうなの?マイホームはグレードが高い方が良いに決まっているし、重厚感やデザインも重要だポン!

もちろんグレードやデザイン重視の需要もあるが、世の中には「デザインなんかよりとにかく安い一戸建てが欲しい」という需要も非常に多いのじゃ。飯田産業はこの需要を捉えている。だからこそ、飯田グループは日本一のパワービルダーってワケじゃよ。

なるほど。確かに、需要がなければ年間3万棟も家を建てられないですよね。

うむ。需要があるからこそ飯田産業の戦略は成立しているのじゃ。
ただし飯田産業はやはり重厚感やグレード、デザインを求める層からの評判はよくはない。だから、飯田産業は「賛否が分かれるハウスメーカー」なんじゃよ。

そうなんだ。確かに「ローコストで耐震性さえしっかりしてればOK!」って人はたくさんいるかもだポン!

カンタンにいえば、飯田産業はデザイン・重厚感・高級感を犠牲に「安さ」と「安全性」と「暮らしやすさ」に注力した家をつくっているってわけじゃ。「安全性と安さ」を求める需要にはマッチしているハウスメーカーじゃよ。
■飯田産業と価格帯が近いハウスメーカー
タマホーム
アイダ設計
アイ工務店
秀光ビルド
ゼロキューブ
ユニテハウス
■飯田産業より少し価格帯が高いハウスメーカー
富士住建
桧家住宅
ヤマト住建
泉北ホーム
GLホーム
アエラホーム
アイフルホーム
フィアスホーム
クレバリーホーム
一条工務店
トヨタホーム
ミサワホーム
ユニバーサルホーム
飯田産業は、グループ全体で年間3万棟もの住宅を建設する日本を代表するパワービルダーです。分譲建て売り住宅のイメージが強い飯田産業ですが、注文住宅も手掛けています。
飯田産業は、マイホームにとっても特に重要なのは「耐震性」などの安全性能と位置付けており、耐震等級3は確保していますが、その他デザインや設備グレードなどの見た目の高級感・重厚感は徹底してコストカットしている点が特徴的です。
飯田産業は非常にリーズナブルな価格帯で安全性に優れたマイホームを実現できるため、ローコスト住宅を検討している方は一つの基準として飯田産業はチェックしておくといいかもしれません。
ただし、飯田産業の住まいは断熱性・気密性など住宅の快適性にかかわる住宅性能にはそれほど注力していないといえます。この部分はぜひともその他ハウスメーカーと比較しておきたいところ。
飯田産業を候補に検討している方は、同価格帯のローコストハウスメーカーと比較されていることが多いです。特に住宅性能面をよく比較してみてください。
またできれば、飯田産業よりも少し価格帯の高いハウスメーカーとも比較してみてください。外観・内観・住宅性能はもちろん細かい部分を比較することで「新たに重視すべき部分」が見つかるかもしれません。
飯田産業を候補にしている方は、上記のハウスメーカーの中から少なくとも4~5社程度と比較しておいてください。
↓飯田産業とよく比較されるハウスメーカー↓
↓飯田産業とよく比較されるハウスメーカー↓
飯田産業の特徴④断熱性能が弱い

それから飯田産業は、ハッキリ言って断熱性能は弱いという評判が多いぞい。飯田産業を検討している人は、この点をあらかじめ理解しておくべきじゃろう。

断熱性は大事だって教わったポン!飯田産業は暮らしやすさに注力しているんじゃないの?断熱性は暮らしやすさに直結するポン!

飯田産業の注力する「暮らしやすさ」は劣化対策とか維持管理のしやすさとかそういう面じゃな。断熱性はぶっちゃけ弱いぞい。

飯田産業は断熱材にはなにを使っているんですか?

飯田産業がメインの断熱材として使っているのは「ポリスチレンフォーム」じゃ。おそらく押出法ポリスチレンフォームじゃないかのう。

「断熱材ポリスチレンフォーム」の記事で解説してもらったヤツですね。あれ?でもポリスチレンフォームって割と断熱性能が良かったのでは?

ポリスチレンフォーム自体の断熱性能は悪くはないが、問題は「どれくらいの分厚さで敷きつめられているか?」という点じゃ。断熱材自体の断熱性が高くても、薄ければ家の断熱性は高くならない。
飯田産業はポリスチレンフォームを使っていることは公表しているが「分厚さ」までは公表していないのじゃ。

断熱材の分厚さは重要なんだから公表してほしいポン!

公表していない場合は、あまり自信がないと判断した方がいいんですよね。

そうじゃな。飯田産業はローコスト住宅だし、おそらく大手ハウスメーカーに比べて分厚く入れていることはないはずじゃ。インターネット上では「厚さ:50mm」とも言われているが、もし50mmだとすればけっこう頼りない分厚さじゃな。
それに飯田産業は「窓断熱」の面も徹底してコストカットしている。

窓断熱は重要だポン!コストカットしないでほしいポン!

うむ。家のトータル的な断熱性をあげるなら窓断熱は超重要じゃ。
飯田産業は窓ガラスに「ただのペアガラス」、窓サッシにはおそらく「普通のアルミサッシ」を採用している。ハッキリ言って近年の注文住宅業界では珍しいくらいコストを抑えた装備じゃ。

それじゃあ断熱性には期待できないですね。ちなみに窓断熱についてはコチラの記事で詳しく解説しています。

そういえば飯田産業はQ値・C値・UA値は公表しているの?

いや、そういう数値も一切非公表じゃ。
ハッキリ言って飯田産業は断熱性能には自信がないハウスメーカーと考えた方がいい。個人的にも飯田産業の「断熱性」に関しては、良い口コミや評判を見たことがない。
もし飯田産業でマイホームを建てる場合は、断熱性については入念なヒアリングが必要じゃ。断熱性を重視しているなら、断熱材・厚さのグレードアップは必須と考えておいた方が良さそうじゃな。
せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。
マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。
UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています。
もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。
住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。
カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!

飯田産業の特徴⑤最低限の初期保証

飯田産業は保証も必要最低限の内容と言えるじゃろう。
飯田産業の保証は「条件付き30年保証システム」を採用している。これは、建物の引き渡し後の10年目以降は10年ごとの外装点検、5年ごとの床下点検とともに、それぞれ有料のメンテナンス工事を実施することで30年まで保証が延長するシステムじゃ。

これで最低限なんだ。30年続くならいいじゃんって思ったポン。

10年ごとに有料のメンテナンスをすれば、最大30年まで保証は継続するが、あくまでも初期保証は10年。これは国が住宅瑕疵担保履行法によって定める保証の最低限の範囲じゃよ。
つまり日本でマイホームを建てるなら、どのハウスメーカーで建てても最低10年の保証が付くのじゃ。

大手ハウスメーカーだと、10年を超える初期保証を付けているところも多いですもんね。

うむ。大手ハウスメーカーとローコストハウスメーカーを比べるのは酷ではあるが、やはり保証面では少し物足りないというのが本音じゃろうな。
飯田産業が向いている人・向いていない人

じゃあ、飯田産業の注文住宅は「こんな人に向いている・こんな人に向いていない」という点を教えてください!

繰り返しになるが、ハッキリ言って飯田産業は「賛否が分かれるハウスメーカー」じゃ。
飯田産業は「坪単価35~50万円」でマイホームを建てられるローコストハウスメーカーで、なおかつ耐震性能や耐風性能など安全性には注力している点は評価できるが、住宅の外観・内装・設備においては徹底してコストカットしている。
「とにかくローコストでマイホームを建てたい」という需要にはマッチしているが、「マイホームを建てるなら見た目や設備、デザインにもこだわりたい」という人には正直オススメしないハウスメーカーじゃな。
また断熱性を重視する人や寒冷地にお住まいの人も慎重な判断が必要なハウスメーカーと言えるじゃろう。
- 飯田産業が向いている人
- とにかくローコストでマイホームを建てたい人
- 内装・外装・設備グレードにこだわりがない人
- 耐震性を重視する人
- 飯田産業が向いていない人
- 内装・外装・設備グレードにこだわりがある人
- 断熱性を重視する人
- 寒冷地にお住まいの人
- 長い初期保証を求める人
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
飯田産業のメリット・デメリット
- 飯田産業のメリット
- 坪単価が安いローコストハウスメーカー
- 耐震等級3が標準仕様
- 飯田産業のデメリット
- 全体的にグレードが低い(安っぽい)
- 断熱性能が弱い
- 初期保証が短い(10年間)
コメント
断熱、気密、外壁のメンテ性など勉強すると飯田の家は長期的にはコストパフォーマンスが良くないってわかるよ。初期のイニシャルコストを抑えられても、長期のランニングコストが高い家はコスパが良いとは言えない
飯田産業は耐震性だけはそれなりみたいだし、どーせ建物価格は20年そこらでゼロになるって割り切って買うならまぁアリといえばアリなんだと思う。30年そこらでで建て替える前提なら。断熱とか気密とかの住宅性能は力入れてないから50年60年と長く住むつもりならち向いていない。
飯田の家はある意味ブレてない。とにかく安くてそれなりの家を建てる方針。かっこいいとかおしゃれとかは考えてない。