
今回の記事では、不動産における永遠のテーマ「持ち家VS賃貸」論争についてワシの意見をモノ申させて頂くぞい!
昔から長らく論争が繰り広げられているテーマだけに賛否両論あると思うが、あくまでワシの個人的意見じゃから批判はお手柔らかに頼むぞい(笑)
持ち家と賃貸は結局どっちがオススメなの?

さて、今日は壮大なテーマ「持ち家VS賃貸」論争に終止符を打つつもりで記事を書くぞい。ま、あくまでワシ個人の意見じゃけどね。

でました!「持ち家VS賃貸」の論争!テレビでもよくやるテーマですし、インターネットでも賛否両論巻き起こるんですよね。

賛否両論あり過ぎて、結局「持ち家がいいのか?」それとも「一生賃貸暮らしがいいのか?」よくわからないポン。

フォッフォッフォ。確かに「持ち家と賃貸、どちらが良いか?」は不動産における永遠のテーマとも言われているからのう。
ただ、ワシ個人としてはもう結論はでているのじゃ。

え!そうなんですか?

うむ。もう結論から言っちゃおう。ワシ個人の意見としてはほとんどの人にとって断然「持ち家」が良いと思っておるよ。

そんなの信じられないポン!
そんなこと言って博士はマイホームが好きだから「持ち家が良い」って言っているだけじゃないのかポン!ズルはダメだよ!

いやいや。そんなことはないぞい。しっかり理由付きで解説するつもりじゃから、最後まで読んで納得できるかどうかで判断すればいいぞい!

じゃあなんで持ち家がオススメなの?

フォッフォッフォ!相変わらずたぬきくんはせっかちじゃのう!
「なぜ持ち家がオススメなのか?」を今からこの記事で徹底的に比較していくってワケじゃよ!
持ち家と賃貸のコストシミュレーションで比較

早く教えてポン!博士はなんで「持ち家がオススメ」だと思うの?

「持ち家VS賃貸」論争では、いろいろな観点から比較することが望ましいが、まず第一に比較すべきは「一生でかかるコスト」じゃろう。

確かにコストは一番大事なところですよね。

と、いうことでまずは「持ち家」と「賃貸」で50年間暮らした場合のコストシミュレーションで比較してみよう!
家賃12万円の賃貸物件に50年間住んだ場合
かかるコスト(50年間) | 賃貸マンション |
---|---|
家賃(12万円×50年) | 7200万円 |
更新料(2年に一回:12万円) | 300万円 |
引っ越し(4回した場合) | 200万円 |
トータルコスト | 7700万円 |
4000万円のマイホームを購入した場合
かかるコスト(50年間) | 持ち家(一戸建て) |
---|---|
不動産価格 | 4000万円 |
ローンの利息 | 700万円 |
購入の諸費用 | 120万円 |
補修・修繕費用 | 800万円 |
固定資産税 | 450万円 |
住宅ローン減税 | -400万円 |
トータルコスト | 5670万円 |

持ち家と賃貸って50年間のトータルコストで2000万円も差が出るんですか!

まぁこのコストシミュレーションは都会と田舎で大きくブレるものじゃが、ザックリとこれくらい差がでてくる可能性はあると考えておこう。

選ぶ物件によっても違うんじゃないの?

うむ。もちろんどんな条件の家に住むかで掛かるトータルコストは変わってくるが、基本的に「同レベルくらいの物件に住む」と考えた場合、持ち家よりも賃貸物件のほうが割高になるものなのじゃ。

なんで?(直球)

賃貸物件というのは、いわば「収益物件」じゃ。収益物件のオーナーは、銀行からローンを借りて物件を買う。それを「収益」を得るために、人に貸しているのじゃ。したがって賃貸物件のオーナーは、月々のローン支払い額を上回る家賃を設定していることがほとんど。だから、自分のために買う持ち家よりもコストが割高になってしまうんじゃ。

確かに考えてみたらそうですよね。よほどのことがない限り、ローンを下回る家賃で人に物件貸さないですよね。

うむ。
それに持ち家には「住宅ローン減税」など、税制上でも大きな特典があるのじゃ。実際、住宅ローン減税やすまい給付金など賢く利用すればかなりお得になるぞい。

賃貸の人には国からなにか特典はくれないの?

残念ながら、賃貸物件に住んでいる人には一切、税制上の特典はないのう。
と、いうことで、とりあえず「50年間のトータルコスト」で比較した場合は、ほとんどのケースで「持ち家のほうがお得」と考えていいぞい。
賃貸のメリット

「持ち家VS賃貸」論争はコストの観点だけが重要なわけではないぞい。持ち家にも賃貸にも、それぞれにメリットとデメリットが存在するのじゃ。
ということでまずは賃貸のメリットから解説していくぞい!
- 賃貸のメリット
- 精神的に気楽
- 気軽に引っ越しができる
- 常に新築に住める(定期的に引っ越しをすれば)
- 固定資産税がかからない
- 万が一の時に家賃を抑えることができる

賃貸のメリット、たくさんありますね。確かに、住宅ローンを抱えなくて済むので精神的には気楽でしょうね!万が一、収入が減ってしまった時でも家賃の安いところに引っ越せば解決ですしね。

そうじゃな。それに賃貸暮らしなら、もしご近所付き合いでトラブルがあったとしても引っ越してしまえばいいのじゃから、そういう人間関係も気楽と言えるのう!

それに定期的に引っ越しをすれば常に「新築の設備で暮らす」こともできるポン!ほら、博士!賃貸にも良いところはいっぱいあるんだよ!

うむ。賃貸には賃貸のメリットがあることはワシだって知っておるぞい。ただし、ワシは賃貸はデメリットの方が大きいと思うぞい。
賃貸のデメリット

では次は賃貸のデメリットをピックアップしてみよう。
- 賃貸のデメリット
- 家賃はいくら払っても資産にならない
- 高齢になった時に物件を借りられないリスクがある
- 家族に万が一のことがあってもなにも保証がない

やっぱり「家賃はいくら支払っても資産にならない」という点は大きなデメリットに思えちゃいますね?

うむ。賃貸の場合は、家賃を一生払い続けないといけない点がデメリットじゃな。持ち家の場合、ローンを支払い終えれば後は固定資産税と、ある程度の修繕費の貯蓄をしていけばそれで済むが、賃貸の場合は必ず一生家賃を払い続けなければいけない。

でも、もしかしたら大家さんが「長く住んでくれてありがとう!もう家賃は払わなくてOKですよ!」って言ってくれるかもしれないポン!

そんなこと100%ないぞい!賃貸に住むなら、その期間は必ず家賃は発生するのじゃ。現役で働いている人は、まだそこまで実感がないかもしれないが、老後で年金以外に収入が無い人の場合、「家賃」は物凄く大きな負担に感じるはずじゃよ。

確かに生活を送るうえで、一番おおきな支出は「家賃」かもしれないです。

じゃあ老後に「家賃が高いな」と思ったら、家賃の安いところに引っ越せば解決だポン!

いや、実は老後に引っ越しをしようとしても「部屋を貸してくれないリスク」もある。酷な話じゃが「お年寄りは賃貸物件は借りにくい」のじゃ。

え!年をとったら賃貸物件を借りられないんですか!?

いや、全ての賃貸物件が借りられないわけではないよ。もちろん、なかには借りられる物件もあるが、希望条件の部屋が断られてしまうこともあるかもしれない。
と、いうのも基本的に賃貸物件のオーナーは「働いている人に部屋を貸したい」ものなのじゃ。その方が安心だからのう。老後だと、主な収入が「年金のみ」という人が大半じゃろう?その場合、どうしても敬遠されてしまう。
それからもっと酷な話をするが、もし「独り身のお年寄り」の場合、もしかすると急に具合が悪くなって孤独死してしまう可能性だって考えられるのじゃ。自分の物件が「事故物件」になるリスクはだれだって避けたいもの。
だから多くの物件オーナーはお年寄りに賃貸物件を貸すことを敬遠してしまうのじゃ。

かわいそうに思えちゃいますけど、オーナーからしてみれば確かに敬遠する気持ちも分かりますね…。

老後のことを考えると、やっぱり持ち家のほうがいい気がしてきたポン。

そしてもう一つ重要なこと。もし家族で賃貸物件に住んでいた場合、パートナーに万が一のことがあった場合。平たくいえば、旦那さんが死亡してしまった場合を考えてみよう。

そんなこと考えたくないポン!

いや、仮定の話だからね。

賃貸物件に住んでいて、万が一パートナーが死亡してしまった場合、残された奥さんには特になにも残らないじゃろ。だが、もし持ち家の場合は住宅ローンを組む時に「団体信用生命保険」に入ることがほとんどじゃ。

団体信用生命保険?なにそれ。

早い話が「住宅ローン返済中に死亡してしまった場合は残りの債務はチャラになる」って保険じゃな。住宅ローンを組む時は、この「団体信用生命保険」、略して「団信」に加入することがほとんど。つまり、旦那さんが万が一死亡してしまっても、奥さん・子どもには「マイホームという資産が残る」わけじゃ。

そこを比べるとやっぱり持ち家の方が有利に感じてしまいますね。
持ち家のメリット

では次は持ち家のメリットをみていこう!
- 持ち家のメリット
- ローンを払い終えれば資産になる
- 万が一の時には売却や賃貸も可能
- パートナーに万が一のことがあっても団信でカバー
- 老後の住まいが確保できる
- 住宅ローン減税など国からの補助がある

持ち家もメリットがたくさんありますね!

うむ。持ち家の最大のメリットは最終的に「資産になる」という点じゃな。これは賃貸に比べると圧倒的に有利な点じゃ。

たしかに。賃貸の場合は家賃を払ってもなにも残らないですからね。

うむ。持ち家は住宅ローンを払い終えれば資産になる。奥さんや子どもに残すこともできるし、万が一、金銭的に困った時には「売ること」も「貸すこと」もできる。これは持ち家の最大のメリットじゃ。

万が一の話でいえば、前項で説明したパートナーが亡くなってしまった場合も団信によって「マイホーム」が残るのも大きなメリットですね。

それに持ち家なら「老後の住まい」も確保できているってことポン!

そうじゃな。老後のことを考えると圧倒的に持ち家が有利じゃとワシは思うぞい。
持ち家のデメリット

次は持ち家のデメリットをピックアップしてみよう。
- 持ち家のデメリット
- 気軽に引っ越しができない
- 定期的に修繕費用がかかる
- 固定資産税がかかる
- 資産としては年々値下がりする

持ち家の最大のデメリットは「気軽に引っ越しができない」という点じゃ。もし近所でトラブルになってしまったら、かなり面倒なことになる。

それは確かにデメリットですね。確かに持ち家だと賃貸ほど気軽に引っ越しはできないです。

うむ。なので、ご近所にどんな人が住んでいるかはできる限りリサーチしておきたいところじゃが…。まぁこれは限界があるのう。最終的に運にまかせるほかない。

「ご近所ガチャ」頼む…Sレアきてくれポン!

たぬきくんはゲーム脳だなぁ…。

ま、いずれにしてもマイホームを建てたらご近所さんとは上手くやっていけるようにお互いに気をつけるってことじゃな!

持ち家の他のデメリット「定期的に修繕費用がかかる」「固定資産税がかかる」っていうのはコストの問題ですよね。コストとしては賃貸よりも持ち家のほうが有利って上で言ってましたし、これはそれほど大きなデメリットではなさそうですね。

そうじゃな。金銭的な問題では持ち家のほうが有利じゃからな。それから「資産としては年々値下がりする」って点じゃが、賃貸はそもそも「資産にならない」のじゃから、この点も勝負になっていないと言えるな。
賃貸派の意見

ここまでの解説で、持ち家と賃貸のメリット・デメリットを聞いた感じだと「持ち家の方が良い」と思っちゃうポン。

確かにそうですね。でも、世の中には「絶対に賃貸派!」という人もたくさんいるんですよね?そういう人は、賃貸のどんなところに魅力を感じているんでしょうか?

うむ。あくまでワシの見解だが、「賃貸派」の人はマイホームを投資商品としてみていることが多い気がする。だから「マイホームを買うなんてばからしい」って思うんじゃないかのう。

マイホームが投資商品?どういうことポン?

わかりやすく説明すると、かつて「バブル」と呼ばれた時代には家や土地などの不動産を買えば、数年後に必ず値上がりして買った金額以上の値段で売ることができた。
つまり「不動産は買えば買うだけ儲かる」という時代があったんじゃ。その時代のマイホームは「投資商品」としても優れていたワケじゃ。

スゴイ時代ですね。

だが、バブルの時代はとっくに終わっている。今や日本は少子高齢化社会が加速していっており、将来的に日本の人口は大幅に減り、賃貸物件の空室率も上がっていくと言われている。
「こんな状況で数千万円の住宅ローンを組んでマイホームを買うなんて正気の沙汰とは思えない!」ってのが賃貸派の意見じゃな。

そう言われると一理ある気がしますね。

やっぱり賃貸のほうがいいんじゃないの…?

まぁそう結論を急ぐでない。つまり、この意見はマイホームを「投資」の観点で見ているってことじゃ。
でも、マイホームが欲しい人は別に儲けたいからマイホームが欲しいわけではないじゃろう?

うーん。まぁ、結果的に儲かったらそれはそれで良いですけど、最初から儲けようと思ってマイホームを買う人は少ないと思います。

投資と言うよりは「住むために買っている」んだと思うポン。

そうじゃな。多くの人にとってマイホームとは「人生を豊かにするため」あるいは「老後の安心のため」に買っているわけじゃ。
だったら、別に住宅ローンを支払った後に多少値下がりしていても別に問題はないじゃろう。それに長く住んだ家は経年劣化するもの。価値が多少下がるのも至極当然のことなんじゃ。

そうですね。むしろ長く住んだ家が値上がりするほうが異常だと思います。

そうじゃな。でも長く住んで建物の減価償却が終わったマイホームでも土地の価値は減りにくい。土地には減価償却という概念がないからじゃ。土地の資産価値が残るだけでもマイホームを買う意味はあると思うぞい。

そうだよね。だって賃貸派の人は何十年家賃を払っても、その家賃は一切残らないポン!

コストシミュレーションで解説したとおりじゃが、持ち家と賃貸でコスト的にどっちが得かは明白じゃよ。

他にも賃貸派の意見として「住宅ローンに縛られると将来の自由度が下がる」っていうのもよく聞く気がします。

そうじゃな。確かに住宅ローンを組んでしまうと、最低でもこれだけのローンは毎月払っていかないといけないというラインがあるわけじゃから、ある程度はそういう側面もあるのう。

だから、賃貸派の人は「住宅ローンに縛られる前にガッツリ稼いでマイホームは後から一括で買えばいい」という主張なんですよね。この点に関して、博士はどう思いますか?

でも賃貸に住んでいる時点で家賃は発生するじゃろう?住宅ローンに縛られなくても、家賃を払ってるなら自由度という面ではそこまで変わらないと思うが。

たしかに実家暮らしでもない限り、家賃は絶対に発生するポン。

それに逆に聞きたいんじゃが「マイホームを買うだけのキャッシュをガッツリ稼ぐビジョン」なんてみんながみんな持っていると思うかね?

う…。確かにそう言われるとないポン。

そう。ほとんどの人は「マイホームを買えるだけのキャッシュをガッツリ稼ぐビジョンなんて無い」んじゃ。だからワシはほとんどの人にとって「マイホームはできるだけ早く買うのがベター」だと思っているのじゃよ。

なんとなくわかったような気がするポン。

結論として、将来「起業する」「投資する」「自分の店をもつ」など明確なビジョンがあって、その時に銀行にお金を借りる予定がある人は、そちらを優先してマイホーム購入は待った方がいいと言えるじゃろう。
だが多くの「普通に働いて家族がいる人」にとっては、マイホームはできるだけ早く買った方がいいというのがワシの結論じゃ。

「できるだけ早く」というのはなにか理由があるんですか?

住宅ローンというのは、早ければ早いほど返済計画が自由に立てやすいのじゃ。
例えば、30歳で35年ローンを組んだ場合、繰り上げ返済しなくても65才には完済じゃ。だが45歳で35年ローンを組んだ場合、繰り上げ返済をしないと「80歳」まで完済できないことになる。
つまり住宅ローンを組む年齢が遅いと「繰り上げ返済ありき」の計画が前提となってしまうんじゃ。

余裕があったら繰り上げ返済したいけど、繰り上げ前提の計画はちょっと怖いポン。

ま、とにかく「自分は投資で生きていく」とか「将来は絶対に起業する!アイデアもある!」という人はマイホームを買うのは待った方がいいかもしれないが、普通に働いて家族をもっている人にとっては「できるだけ早いうちにマイホームを買う」のがベターな選択だと思うぞい。
賃貸がオススメな人・持ち家がオススメな人

わかりやすいように「持ち家がオススメな人」と「賃貸がオススメな人」という具体例を上げてもらいたいです!

うむ。非常にザックリとじゃが以下の通りじゃな。
- 持ち家がオススメな人
- 親から受け継ぐ不動産がない人
- 将来の資産が欲しい人
- 自分にもしものことがあってもパートナーに資産を残したい人
- 「賃貸物件の家賃がもったいない」と感じている人
- 賃貸がオススメな人
- 親から相続する不動産がある人
- 将来、起業や投資などのチャレンジをする予定がある人
- 転勤が多い人

補足しておくが、親から相続する土地や家がない人はできるだけ早いうちにマイホームを買うのがオススメじゃ。そうでないと、本当に「一生賃貸暮らし」になる可能性が高い。マイホームはどうせ買うのならば早いほうが良いのじゃ。若い方が住宅ローンの審査も通りやすいし、返済計画も立てやすいからのう。
逆にいえば、親から相続できる不動産がある人は、ぶっちゃけどうにでもなる。将来の住まいはほとんど確保されているも同然じゃからな。だから相続するまでは別に賃貸でもいいし、投資用マンションを買ってもいいし、もちろんマイホームを買ってもいい。
将来の住まいさえ目処が経っているなら、割とどうにでもなるので好きにすればいいと思うぞい。

親の遺産って偉大だポン。
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この記事をまとめると
- 持ち家のほうがコスト的には有利
- 老後は賃貸物件を借りられなくなるリスクがある
- 持ち家はご近所トラブルが起きると面倒
- 持ち家はいざとなったら売ることも貸すこともできる
- 多くの一般的な日本人はマイホームはできるだけ早く買った方がいい
- 親から相続する不動産がある人は、好きにすればいい
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