
今回のブログ記事では一条工務店の全館さらぽか空調について詳しく解説していくぞい!
一条工務店を候補として検討している方は全館さらぽか空調についても知りたいじゃろう。一条工務店の全館さらぽか空調を詳しく知りたい人はこの記事を読めば一発で解決じゃよ!
一条工務店の全館さらぽか空調とは

さて!今回のブログ記事では一条工務店の全館さらぽか空調について特集するぞい!

全館さらぽか空調ってなんだポン?

そりゃあもちろん家の中全部を「夏はさらさらに」「冬はぽかぽかに」する空調システムのことじゃよ!

そのまんまじゃん(怒)

一条工務店オリジナルの全館空調システムってことですよね?

その通り…と言いたいところじゃが、実は一条工務店の全館さらぽか空調は一般的な全館空調システムとはちょっと違うぞい。と、いうのも一条の全館さらぽか空調は「エアコン(冷暖房)機能は付いていない」のじゃ。
エアコン機能がなくても「夏はさらさら涼しく」「冬はぽかぽか暖かい」という割と画期的なシステムなんじゃよ。

え!そうなんですか?!エアコンが付いていないのに、夏は涼しくて冬は暖かいってどういうことかイマイチわからないです。

それに一条工務店って全館床暖房がウリなんじゃなかったの?

うむ。たしかに一条工務店といえば全館床暖房が有名じゃが、2015年くらいから「全館さらぽか空調」も限定的にモニター販売されているのじゃよ。割とオススメなので、一条工務店を候補にしている人は知っておくといいぞい。
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますが、マイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。見た目のデザインももちろん大事ですが、もっと大事なことを見落とさないでください。
安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社、できれば10社は無料カタログを見比べてください。
営業マンに口頭で聞くだけじゃ甘いです。悪く言うわけじゃありませんが、営業マンは性能に関する質問にはだいたい「大丈夫ですよ!」と答えます。そう言えるのは、家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚まではわからない」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それにカタログ比較・他社と競合させることは最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。無料の住宅カタログを比較することは、マイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」です。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
全館さらぽか空調の特徴

で?結局、全館さらぽか空調ってなんなの?

うむ。結論から言ってしまえば、全館さらぽか空調とは「全館床暖房」と「換気システム」をアップグレードさせたようなものと考えるとわかりやすいぞい。

ふーん!全館床暖房と換気システムになにか機能がプラスされているってことかな?

その通り!
具体的に言うと、全館さらぽか空調は「全館床暖房+全館床冷房」+「デシカント換気システム」+「サーキュレーター」という3つの機能が合わさったものなんじゃ。
と、いうことで全館さらぽか空調の機能を順番に説明していくぞい!
全館さらぽか空調の特徴 全館床暖房+全館床冷房

わたし「床冷房」って初めて聞きました!床暖房の涼しいバージョンですか?

その通り!従来は冬にしか役に立たなかった全館床暖房設備を夏にも活用できるように改良したわけじゃな。それが全館床冷房じゃ!

さすが一条工務店!全館床暖房の設備をそのまま夏にも流用するってことポン!

全館床暖房は床下に張り巡らされた配管の中を「温水」を巡らせることによって、快適な温度に暖めるという仕組みじゃが、全館床冷房はその逆に床下の配管に「冷水」を巡らせる。これによって足元からヒンヤリと涼しくするんじゃ!

へー!夏は冷水ですか、よく考えますね。

わかりやすいように「冷水」といったが、実はそこまでキンキンに冷たい水を巡らせるわけではないよ。24度~25度くらいの「常温の水」に近い温度のものを巡らせるんじゃ。それでも夏なら十分に涼しく感じるってわけじゃな。しかも常温に近いわけだから結露も発生しないのじゃ。
全館さらぽか空調の特徴 デシカント換気システム

そして全館さらぽか空調の「目玉」とも言える機能がこの「デシカント換気システム」じゃ。

デシカントなんちゃらはどういう機能なの?

うむ。デシカント換気システムとは「デシカント吸着材」というものと「ヒートポンプ」を上手く応用したもので・・・

難しい用語使われてもぜんっぜんわからん。

じゃあ超カンタンに言うが、デシカント換気システムとは「湿度を調整してくれる換気システム」のことじゃ。特に優秀なのは「除湿機能」じゃな!

日本の夏は湿度が高くてジメジメしてますからね。除湿するだけで空気がさらさらして過ごしやすそうです。

うむ。日本の夏の過ごしにくさの大きな理由は気温というよりも「湿度の高さ」なんじゃ。一条工務店の全館さらぽか空調は24時間デシカント換気システムによって除湿するので、夏でも過ごしやすいってわけじゃ。

なるほどポン!夏はデシカント換気システムで除湿して、さらに全館床冷房で足元から冷やすってことだね!

その通り。だからエアコン機能がなくても夏でも冬でも快適に過ごしやすいってわけじゃな。

ちなみにデシカント換気システムは加湿機能はないんですか?冬は乾燥するので、加湿機能もあれば言うことないんですけど。

良い質問じゃな。残念ながら、デシカント換気システムの主な機能は「除湿」なんじゃ。厳密にいえば、加湿機能もあるにはあるのだが、除湿に比べるとかなり機能としては弱いようじゃ。
なので、全館さらぽか空調は冬は加湿ではなく「保湿ができる程度」と考えておくべきかな。湿度をプラスする機能は弱いが、「湿度を維持する」ことはできるのでな。

じゃあ、一条工務店の家でも冬はやっぱり加湿器はあった方がいいんだね!
全館さらぽか空調の特徴 サーキュレーター機能(各居室埋め込み型)

全館さらぽか空調はリビングや各居室に「埋め込み型サーキュレーター」が付くのも特徴の一つじゃな。

サーキュレーターってなんだっけ?

扇風機みたいなヤツですよね。

うむ。かたちは扇風機に似ているし、機能も「送風」なので似ているが用途は違うぞい。扇風機は直接、人に冷風を当てて涼むためのものじゃが、サーキュレーターは送風することで部屋のなかの空気を循環させるためのものなんじゃ。

ふーん。なんで全館さらぽか空調にはサーキュレーターが搭載されているの?

一条の全館さらぽか空調は夏は「全館床冷房」で涼しくするじゃろ。だが「冷たい空気は下に溜まる」という性質があるんじゃ。だからサーキュレーターによって、部屋のなかの空気をかき回してあげることによって部屋全体が涼しくなるってわけじゃな!

なるほど!賢いポン!

「暖かい空気は上に溜まる」から、冬の場合は別にサーキュレーターは必要ないんですね。

冬でもサーキュレーターを回したほうが効率よく部屋全体が暖まるとはおもうが、床暖房の場合はサーキュレーターがなくても十分快適じゃろう。
全館さらぽか空調のオプション価格

そういえば、全館さらぽか空調はオプションなの?標準採用なの?

全館さらぽか空調は残念ながら標準採用ではない。有料オプションでの採用となるぞい。

さらぽか空調のオプション価格はいくらくらいなんですか?

そこまで高くないぞい。全館さらぽか空調のオプション価格はだいたい「坪単価1万5000円」くらいじゃ。

坪単価1.5万円ということは、30坪の家だったら45万円くらいで付けられるってことですかね!

それって安いの?

まぁ他社の全館空調システムよりは安い方だと思うぞい。だいたい全部屋にエアコンつけるのと同じくらいか、ちょっと安いくらいの金額じゃないかのう。
全館さらぽか空調を採用できるのはアイシリーズだけ

そういえば、全館さらぽか空調は全館床暖房の設備を流用するんだよね?だったら、全館床暖房を付けなきゃ全館さらぽか空調を付けることはできないの?

お。良いところに気がついたのう。その通り。全館さらぽか空調は全館床暖房があってこそのオプション。というか、全館さらぽか空調は2019年現在では「アイスマート(i-smart)」と「アイキューブ(i-cube)」にしか採用できないオプションなんじゃよ。
アイスマートとアイキューブは標準仕様で全館床暖房が付いておるタイプじゃな!

あれ、たしか一条工務店の新商品「グランセゾン」も全館床暖房が標準で付いているんじゃなかったですか?

うむ。新商品のグランセゾンも標準で全館床暖房を搭載しておるよ。ただ、グランセゾンに関しては今、「さらぽか空調の試験中」だそうじゃよ。2019年現在ではまだオプション採用できないが、今後は採用できるようになると思うぞい。
全館さらぽか空調は限定モニター販売

ちなみに全館さらぽか空調は2015年ごろの販売当初は限定モニター販売だったオプションじゃが、実は2019年現在でも限定モニター販売なんじゃよ。

じゃあもし「さらぽか空調」を付けたくても付けられない可能性もあるの?!

可能性としてはあるが、数年前の販売当初に比べればかなり「限定数」自体が大きく増えておる。およそ年間500棟くらいの限定モニターらしいので、おそらくは希望すれば付けられるとは思うぞい。
全館さらぽか空調のメリット

次はわかりやすいように全館さらぽか空調のメリットとデメリットをピックアップしてみよう。まずはメリットからじゃ。
- 全館さらぽか空調のメリット
- 自動湿度調整機能で夏も冬も過ごしやすい
- 施工費用はそこまで高くない

なんといっても全館さらぽか空調のメリットは自動の湿度調整機能じゃな!主に夏の「除湿」に関してはかなり快適と評判じゃ!
なんといっても夏に暑く感じる原因の大半は「湿度」が原因とも言われているからのう。全館床冷房を付けなくても、除湿機能とサーキュレーターの送風だけでも十分快適と言われておるよ。

確かに、夏に暑さの大半は除湿だけでもかなり涼しく感じますもんね。

全館さらぽか空調は施工費用も坪1万5000円だポン!普通に全部屋にエアコンを付けるくらいの価格のオプション価格で付けられるポン!
全館さらぽか空調のデメリット

次は全館さらぽか空調のデメリットをピックアップするぞい!

全館さらぽか空調にもデメリットがあるのかポン。
- 全館さらぽか空調のデメリット
- 床暖房と同様、すぐには冷やせない
- 足元が冷え過ぎると評判

全館さらぽか空調の「床冷暖房」は「速効性がない」ことがデメリットといえるのう。

あ、確かに全館床暖房の解説記事でも速効性はないって言ってましたよね。確か、床暖房の場合だと暖めるのに1日がかりだって言ってましたよね。

うむ。床冷房の場合、キンキンの冷水まで冷やすわけではなくせいぜい「24℃~25℃」程度なので、床暖房ほど快適な温度になるまで時間はかからないが、それでも部屋を快適な温度にするのに数時間程度はかかってしまう。もちろん、除湿だけでも十分涼しく感じるのでそこまで大きな問題ではないが、速効性という面ではエアコンには敵わないと考えておこう。

「足元が冷え過ぎる」ってのはどういうこと?

やはり床冷房というのは足元からヒンヤリ涼しくしていくものなので、足元だけが冷え過ぎるという評判があるんじゃ。冷たい空気はどうしても足元に溜まりがちじゃからな。特に冷え症の人には足元が冷たく感じる場合もあるらしい。
実際、一条工務店としては夏でも「靴下を履く」ことを推奨している。夏は家の中は素足で暮らしたい人にはちょっと煩わしく思えるかもしれないのう。
ただ、各居室にサーキュレーターが搭載されているので空気が循環すればそれほど問題ないとは思うが。

うーん。女性は冷え症が多いからちょっと心配かも。

もし冷え症が心配という人は「全館さらぽか空調の体験施設」があるので、オプション採用するか最終決断する前に試してみるのもいいじゃろう!
全館さらぽか空調はオススメか?

で!結局、一条工務店の全館さらぽか空調はオススメなの?それが一番知りたいポン!

うむ。正直、全館さらぽか空調は他社の全館空調システムと比べるとやや機能的に弱い気がしてしまうな。
例えば、他社の全館空調システムは「空気清浄機能」がだいたいついているが、一条のさらぽか空調には空気清浄機能は特に付いていない。それに部屋を暖めるor冷やす速効性でいえばどうしても冷暖房システムには敵わない。

うーん。確かに空気清浄機能もあった方がいいですよね。

それに暑い時、寒い時はなるべく早く快適な温度にしたいポン!

ただ一条の全館さらぽか空調は機能的には他社の冷暖房付きの全館空調に及ばないもののその分「オプション価格がそれほど高くない」点は評価できると思うぞい。例えば住友林業の「エアドリームハイブリッド」は30坪の家でおよそ「200万円」程度のオプション料金がかかるが、一条工務店の全館さらぽか空調なら30坪で「45万円」程度のオプション料金で済む。

結論を言えポン!オススメなの?オススメじゃないの?

難しいところじゃが、全館さらぽか空調はオプション料金としては安いほうなのでコストパフォーマンス的には割とオススメじゃ。
ただし、なかにはどうしても冷暖房機能がない点が物足りなくて、後から各部屋にエアコンを付ける人もいるらしいので、やっぱり最終的な判断をする前に「さらぽか体験施設」で実際に体感すべきだとおもうぞい!
注文住宅はとにかく「比較・相見積もり」が"超重要"です!




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テレビも同じような見た目でも画質や機能はもちろん価格だってピンキリじゃ。だからテレビを買う前にスペックを比較するもんじゃろ?

だって知らないで画質が悪いテレビとか価格が高いテレビ買っちゃったら損じゃん。

注文住宅だって同じような見た目でも「性能差」「デザイン差」が大きいもの。 そしてなによりテレビとは比較にならんくらいに「価格の差」が大きいのじゃ!





と、いうかオーダーメイドの注文住宅の場合「複数のハウスメーカーで比較しない限り、自分の希望条件のマイホームの適正価格がつかめない」と言った方が正確じゃろうな。
どうじゃ?
もし自分がウン百万円単位の金額を損していたことが後からわかったら後悔するじゃろ?




ただ、ハッキリ言って「複数社のカタログ比較」と「相見積もり」という手順を踏むだけでウン百万円単位の金額を損してしまう可能性は格段に減ると言ってよい。




なにより家族でカタログを見ながら「これもいいな!それもいいな!」と話す時間は最高に楽しいものじゃよ!
失敗の確率も減るし、すでに気になるハウスメーカーがあったとしても「少なくとも5~6社くらいの住宅カタログは比較しておくこと」をオススメするぞい!

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今回の記事をまとめると
- 全館さらぽか空調は「全館床冷暖房」+「デシカント換気」+「サーキュレーター」の機能がある
- 全館さらぽか空調は「エアコン機能」はない
- 全館さらぽか空調はオプション(坪単価+1.5万円)
- 全館さらぽか空調は「アイシリーズ」にしか採用できない
- 全館さらぽか空調は速効性はない
FPの家
土屋ホーム
タマホーム(大地の家)
アエラホーム(クラージュシリーズ)
アイフルホーム
フィアスホーム
ウェルネストホーム
セルコホーム
一条工務店と価格帯が近いハウスメーカー
住友林業
積水ハウス
トヨタホーム
セキスイハイム
パナソニックホーム
「家は性能。」をコンセプトに掲げる一条工務店は、非常に優れた住宅性能が魅力のハウスメーカー。特に気密性・断熱性(C値・UA値)のレベルは他社を圧倒しています。必然、よく比較されるハウスメーカーも気密性・断熱性を得意としたハウスメーカーが多いです。
確かに一条工務店は気密性・断熱性など住宅性能に非常に優れますが「施工エリアによってはオーバースペック(過剰性能)なのでは?」という意見もあります。「ちょうどいい性能でより安く、より自由度を高く」というハウスメーカーとも、ぜひとも比較しておくべきです。
競合ハウスメーカーと比較することで「今までとは別の大事なポイント」が見えてくることもよくあること。一条工務店を候補に検討している方は、少なくとも上記のハウスメーカーと「カタログスペック」で比較しておきましょう。
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