今回のブログ記事では一条工務店の熱交換換気システム「ロスガード90」について詳しく解説していくぞい!
熱交換換気システム「ロスガード90」とは
さて今回は一条工務店の熱交換換気システム「ロスガード90」の特集じゃ!前回のブログ記事で「一条工務店の断熱性」を特集したが、本当はあのページで解説しようかと思ったが、ちょっと長くなりそうなので別ページに分けさせてもらったぞい!
ふーん。そもそも熱交換換気システムってなんですか?
住宅の換気システムの一種じゃな!一般的な換気システムでは、自然に取り入れた空気がそのまま室内に入ってくるから、当然冬なら冷たい空気、夏なら熱い空気が入ってくるわけじゃ。その場合、室内の温度はどうなるかな?
えっと…爆発するとか?
いや爆発はしないだろ。普通に考えて。
冬だったら暖かい室内に冷たい空気が入ってくるってことだから当然室内の温度が下がって寒く感じるんじゃないですか?
その通り。普通の換気システムの場合、冬は冷たい冷気が入ってきて、夏は熱気が入ってくるんじゃから室内も外気温に近くなってしまう。せっかく高気密・高断熱の家なのにこれじゃああんまり意味がないわけじゃ。
ほうほう。つまり熱交換換気システムは換気をしても室温がほとんど変わらないってことだね?
その通り!熱交換換気システムは、外気を取り入れる際に室内の温度に近づけてから取り込む換気システムだから24時間換気していてもあまり外気の影響を受けないのじゃ。
普通の自然給気の換気システムと比べるとどれくらい違うものなの?
ロスガード90の温度交換効率は「最大90%」という優れた数字を誇る。つまり室内温度が20℃の場合、外気が0℃だとしても新鮮な空気を18℃まで暖めてから取り込むことができるのじゃ!
すごいポン!これなら熱損失も少ないね!
うむ。ちなみにその他の熱交換式の換気システムは温度交換効率60~70%くらいのものが多いぞい。だから90%の温度交換効率を誇るロスガード90はかなり優れた機能と言ってよいぞ!
一条工務店の家が一年中快適なのはロスガード90のおかげでもあるってことポン!
うむ。ロスガードなら冬場の暖房費がおよそ3分の1に節約できるぞい!
暖房費3分の1はかなり大きいですね!ランニングコストが安いのは嬉しい点です。
FPの家
土屋ホーム
タマホーム(大地の家)
アエラホーム(クラージュシリーズ)
アイフルホーム
フィアスホーム
ウェルネストホーム
セルコホーム
一条工務店と価格帯が近いハウスメーカー
住友林業
積水ハウス
トヨタホーム
セキスイハイム
パナソニックホーム
「家は性能。」をコンセプトに掲げる一条工務店は、非常に優れた住宅性能が魅力のハウスメーカー。特に気密性・断熱性(C値・UA値)のレベルは他社を圧倒しています。必然、よく比較されるハウスメーカーも気密性・断熱性を得意としたハウスメーカーが多いです。
確かに一条工務店は気密性・断熱性など住宅性能に非常に優れますが「施工エリアによってはオーバースペック(過剰性能)なのでは?」という意見もあります。「ちょうどいい性能でより安く、より自由度を高く」というハウスメーカーとも、ぜひとも比較しておくべきです。
競合ハウスメーカーと比較することで「今までとは別の大事なポイント」が見えてくることもよくあること。一条工務店を候補に検討している方は、少なくとも上記のハウスメーカーと「カタログスペック」で比較しておきましょう。
一条工務店はロスガード90を標準搭載
あ、そういえば一条工務店のロスガード90ってオプションなの?
チッチッチ!
オプションだと思いがちじゃが、実はロスガード90は標準装備なんじゃ!
おぉ~!標準で高機能な換気システムが付いているって良いですね!
というか一条工務店の家は気密性・断熱性が高いからこういう熱交換型の換気システムを付けないとせっかくの高気密・高断熱の家のメリットが少なくなるからのう!
一条工務店はそもそも高気密・高断熱をウリにしているハウスメーカーだから、熱交換型の換気システムを標準採用しているのは「むしろ当然」なんじゃ。
ロスガード90のメリット
ロスガード90は冷暖房されている室温を損なわないで換気できるという以外にもなにかメリットがあるんですかね?
もちろんあるぞい!ロスガード90は温度交換機能と同様に「湿度交換機能」も備えているのじゃ。つまり、夏でも冬でも「湿度」をコントロールしやすい!夏場は湿度を80%回収し、冬場は湿度を82%も供給することができるのじゃ!
ふむふむ。夏場は湿度が高くてジメジメしているから湿度を回収して、冬は乾燥しているから湿度を供給するのね!賢い装置だポン!
さらにロスガード90では専用の高性能フィルターを取り付けることで花粉やカビの胞子などの微細な有害物質を大部分除去することができるぞい!
- ロスガードの有害物質除去率(PM2.5対応型フィルターの場合)
- 花粉 →99%捕集
- カビの胞子→99%捕集
- 黄砂 →99%捕集
- PM2.5 →95%捕集
ロスガード90のデメリット
一条工務店のロスガード90って本当に良い設備だね!これが全棟標準で付いているなんてさすがだポン!
でもいくら優秀な設備でもデメリットもあるのでは?
うむ。なにごともメリットがあればデメリットもあるもの。ロスガード90にも一応デメリットはあるぞい。
そうなの。どんなデメリットがあるの?
まず一つ目のデメリットじゃが、ロスガード90は「音が少し気になる」という評判を聞くことが多い。正直、音の感じ方はかなり個人差がある部分なので気にならない人は全く気にならないレベルだと思うが、気になる人はいるかもしれないな。
正直、ワシは個人的にほとんど気にならなかったぞい。
確かに音の感じ方は人それぞれだからなんとも言えないですね。
そんな曖昧なこと言われても困るポン!音を確かめたい時はどうすればいいの?
うむ。幸い、一条工務店は「モデルハウスが標準仕様」という営業方針のハウスメーカーじゃ。モデルハウスにももちろんロスガード90がついておる。どうしてもロスガード90の音を確かめたい場合は、住宅展示場に足を運んで実際に確かめてみるのも一つの手じゃな!
ただし!住宅展示場に行く前に「このページ(住宅展示場に行く前に)」をしっかり読んでおくこと!
あーいきなり住宅展示場に行くのはあまりオススメしないんでしたよね!わかりました!
それからロスガード90は場所を取るのもデメリットと言えるかな。
どれくらいの場所を取るの?
だいたい0.5畳いかないくらいかな。0.5畳とはいえ家の床面積が圧迫されるのはデメリットと言える。まぁ逆に「0.5畳」で高機能な換気システムが付けられるのはメリットと思う人もいるかもしれないが。
ふむふむ。他にはなにかありますか?
あとロスガード90はフィルターメンテナンスが必要不可欠という点じゃな。当たり前じゃが、室内を常にキレイな空気で保つためにはフィルターを定期的に取り変えないといけない。面倒くさいと思う人は多いかもしれないが、まぁこれは仕方ないじゃろう。
じゃあ交換するフィルターも毎回買うってことだよね?
うむ。ロスガード90のフィルターは専用のものがあるのでそれを定期的に購入することになる。なので若干のランニングコストがかかってしまうな。ただ、フィルター自体はそこまで高いものではない。価格はだいたい下記の通りじゃ。
ロスガード90のフィルター種類 | 価格 |
---|---|
給気フィルター(4枚セット) | 4,644円(1枚当たり1,161円) |
PM2.5対応給気フィルター(4枚セット) | 5,130円(1枚当たり1,282円) |
だいたい半年に一回のペースで給気フィルターを取りかえるとすれば、年間で2000円ちょっとくらいのランニングコストがかかる計算じゃな。とはいえロスガード90は夏場・冬場ともに冷暖房費をグッと抑えてくれる装置じゃから、別にこれくらいのランニングコストはどうってことないと思うが。
確かにコスト面ではむしろ得してるポン!
それからロスガード90が標準装備されている一条工務店の家は「冬場に乾燥しやすい」とよく言われておる。ロスガード90には加湿機能は備わっていないからのう。これもデメリットの一つと言えるじゃろう。
そうなんですか、冬場に乾燥するとお肌もカサカサになるしちょっと残念ですね。
乾燥するなら加湿器を置けば良いポン!
うむ。たしかに乾燥が気になるなら加湿器を置けば解決するのじゃが、実は一条工務店では2019年9月に新たに加湿機能が追加された「ロスガード90 うるけあ」が登場しているぞい。うるケアについてはまた別ページでしっかりまとめようと思うぞい。
2020/02/03(月)追記 うるケアの記事も書きました≫
へー!そういうのもあるんだ!
とりあえず「うるケア」は置いておいて、ノーマルのロスガード90に話を戻しますが、博士はロスガード90はメリットとデメリットどっちが大きいと思いますか?
圧倒的にロスガード90を設置することのメリットの方が大きいと思うぞい!そもそもコストの問題は冷暖房費を抑えることで余裕でペイできているし、フィルター交換の手間も数カ月に一回のこと。音に敏感な人だけ、最終判断する前に確かめておけば問題ないはずじゃ。
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
今回の記事をまとめると
- ロスガード90のメリット
- 常に室内をキレイな空気に保つ
- 最大90%の温度交換効率(省エネ性能が高い)
- 冬場の暖房費がおよそ3分の1に節約できる
- 湿度もコントロールできる
- 花粉やカビの胞子なども99%除去
- ロスガード90のデメリット
- 音が気になる人もいる
- 0.5畳程度の場所を取る
- 2~3カ月に一度フィルター交換をしないといけない
- ランニングコストがかかる(フィルター1枚1160円)
- 冬場は乾燥しやすい
コメント
わかりやすいサイトですね。参考になります。