
前回までのブログ記事では注文住宅にありがちな失敗例などを解説したが、今回のブログ記事ではより実践的な注文住宅におけるオススメの間取りや生活動線のテクニックについて解説していくぞい!
せっかく自由設計の注文住宅を建てるのだから、オススメの間取りや生活動線についても理解しておいた方がいいぞい!
回遊動線のテクニック

さて今回はオススメの間取り・生活動線のテクニックについて解説していくわけじゃが、暮らしやすい間取りというのはどんな間取りか想像付くかな?

う~ん。私はやっぱり家事がしやすい家がいいですね!

家事がしやすい家といえばやっぱり回遊動線のある家じゃな!

回遊動線って?
- ※回遊動線とは…
- 家の中をぐるりと回れる動線のこと。極力、行き止まりを少なくしてぐるりと回遊することができる設計をすると暮らしやすい家になると言われています。

家の中に行き止まりがなくてぐるぐる回遊することができると凄く暮らしやすくなると言われているんじゃよ。まぁ、言葉で説明してもわかりにくいので、回遊動線のサンプルイメージを見てみなさい。

このように、キッチンからパントリーを抜けて回遊できるようになっておる。ここをぐるりと回れるようにしただけでも家の中の移動がすごくスムーズになるのじゃ!

確かに家の中に行き止まりがないから動線が重ならないですし、家の中の生活動線がショートカットできるってことですね!これだと家事がしやすそうです!

重い荷物を持っている時も回遊動線でショートカットできれば便利だポン!

それに子どもがいる家庭は回遊動線があると良いぞい!子どもさんは回遊できるところは喜んで走り回って遊ぶからの!回遊動線がある家は利便性が上がるだけでなく、それだけで楽しい家になるから、設計時点で設計士に希望を出してみるのもオススメじゃぞ。
水まわりは建物の裏側にまとめる

生活動線の失敗例を解説したブログ記事で「水まわりは固めて配置するのが基本」とお伝えしたが、それに加えて「水まわりなどの設備は建物の裏側にまとめる」のも基本と考えておくといいぞい。

水まわりとかは建物の裏側?なんでですか?

基本的に住宅というのは表側にオープンなスペースを十分にとってあるもの。つまり表側の方が日当たりがいい場合が多いのじゃ。
対して裏側はとなりと距離が近かったり日当たりや眺望が良くない場合が多い。そういう時は裏側に水まわりを配置するのが基本じゃ。

なるほど。お風呂とかトイレとかはむしろ一目に付きたくない場所ですし日当たりは別に必要ないですもんね。

うむ。それにトイレ・お風呂・キッチンなどの水まわりは近くに給湯器や水道メーターなどの設備も付随するもの。水まわりを裏側に配置すれば、付随する設備も裏側にまとめておけるは大きなメリットじゃ。
だって建物の表側に給湯器とか色々なメーターがごちゃごちゃ付いてるのはなんとなく格好悪いじゃろ?

確かに!水まわりは家の裏側が基本だポン!

ま、敷地条件にもよるから絶対とは言い切れないけどな!一応、基本は抑えておくのじゃ!
間仕切りのテクニック

次は間仕切りの考え方についてじゃな!
間仕切りは「プライバシーを確保する」という観点では役立つものじゃが、あまりに部屋を細切れにしてしまうと「狭苦しい家」という印象を与えてしまうもろ刃の剣でもあるのじゃ。

リビングなんかはドーンと広い方が好きだポン!

広い空間は確保するか?部屋の数を確保するか?う~ん、悩ましいですね。

そういう場合は「引き戸」にして必要に応じて空間を仕切るのも一つの手じゃな!引き戸なら来客時には大空間のリビングにもできるし、普段はプライベート空間として使いわけることが可能じゃ。

そういう工夫もあるんだね!

他にも壁の間仕切りで空間を完全に仕切ってしまうのではなく「障子」や「格子戸」などで仕切れば、狭苦しさを緩和することもできるぞい!

障子は半透明で薄いから音や気配を感じますしね。格子戸はオシャレだし!

ただし間仕切りが少ない家は開放感がある代わりに、エアコンの効き目などは弱まるデメリットがあるぞい。大空間のリビングなどには「気密性・断熱性」が必要不可欠だと覚えておこう!
「大空間だけど夏は暑い・冬は寒い」だと居心地が良くなく本末転倒じゃぞい!
スキップフロアで天井高にメリハリ

たしか、たぬきくんは「高い天井」が好みだったよな?

ハイ!ぼくは注文住宅を建てるなら「高い天井」は譲れないポン!

高い天井は人気あるからのう!注文住宅でも要望が多いし、ダイワハウスなんかは「高い天井」を前面に押し出したジーヴォシリーズを手掛けているしな!
ただし家の中の全ての空間において天井を高くすると、どこかにムダが生じてしまうのも事実じゃ。
例えばお風呂とか洗面所とか廊下とかは別に天井が高くなくても良いじゃろ?

確かに…。言われてみたら別にお風呂とか廊下には開放感は求めていないかもです。

だったら、天井が低くても別に問題ないところは天井を低くしてその代わりにスキップフロアなどで空間をプラスするにも一つの手じゃ。

なるほど~。これは確かに賢い空間の利用方法かもしれないですね!

スキップフロアはミサワホームとかタマホームも得意としているようじゃな!スキップフロアは空間を立体的にムダなく活用できるから、敷地面積がそこまで広く確保できない都市部などで人気の設計なんじゃよ。
それに廊下や収納、水まわりの一部だけ天井を低くしておくことで「リビングや居室などの天井がなおさら高く感じる」という効果もある。天井高に賢くメリハリを付けるのもオススメの間取りテクニックといえるじゃろう。

全部の部屋、全フロアで天井を高くしなくても開放感のある家にはできるってことだね!
庭・軒・縁側・ルーフバルコニーで開放感のある家に

開放感のある家といえば、やっぱり庭(テラス)やルーフバルコニーじゃな!これがあれば物凄く開放的な空間を演出できるぞい!敷地面積に余裕があるならぜひ取り入れたいものじゃ!

広いお庭やルーフバルコニーって素敵ですよね!

庭やルーフバルコニーは家の中というわけではなく、かといって完全に外というわけでもない。こういう中間的な空間がリビングなどに繋がっていると、さらに空間を広く感じるのじゃ。
オープンカフェとかテラスカフェとかも開放感があるじゃろ?あれと同じ理屈じゃな。

でも人目につく場所だと気が引けちゃいます…

人目に付かない場所なら、庭(テラス)を1階に配置して、人目に付く場所ならルーフバルコニーを2階に配置するなど工夫が必要じゃな。
大切なのは人から見られるような場所なら塀や仕切りで目隠しをすることじゃ。人の目があるとせっかくの開放的な空間も閉めっぱなしになっていくからのう!
眺望・景色は利用しよう!

マイホームを建てる敷地条件はさまざまじゃが、もし景観のいい場所ならそれを利用しない手はないぞい!家の中で景色が良く見える場所にルーフバルコニーを配置したりピクチャーウィンドウを配置したりするのもいいアイディアじゃ。

ピクチャーウィンドウってなぁに?
- ※ピクチャーウィンドウとは…
- 窓枠を額縁と考え外の景色をまるで「絵」のようにみせるインテリア窓のこと。はめ殺しの窓が多いが、近年では開閉できるものも多い。

おぉ、なんかオシャレだね!

「家から公園の緑が見える」とか「高台にあって景色がキレイ」とかいう場合なら、そういうものは是非とも庭でもルーフバルコニーでもピクチャーウィンドウでもいいのでオシャレに取り入れたいものじゃな!
良い間取りはマネをしよう!

なんだかんだと間取りや生活動線のテクニックを並べ立ててみたものの、実際のところ「良い間取りってどんなのかよくわからない!」って人も多いと思う。
なのでまずは色々な注文住宅の間取り図をみて好きな間取りをマネするのがいいと思うぞい!

色々な注文住宅の間取り図ってどこで手に入るの?

ふ、ふどうさんやさん…とか?

いやいや。
普通に住宅カタログにたっくさん載っておるぞい。
間取りや生活動線を考えるうえでも参考になるから住宅カタログをとりあえずチェックしてみた方がいいんじゃよ。

なるほど!じゃあ住宅カタログを取り寄せてみるポン!
今回の記事をまとめると…
- 回遊動線のある家は生活しやすい
- 水まわりは建物の裏側にまとめるのが基本
- 開放的な空間は気密・断熱性能が大前提
- 庭やルーフバルコニーは人の目に気にならない場所に
- 眺望・景観は活用しよう!
- 住宅カタログで良い間取りはマネしよう!
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