断熱材 ロックウールの特徴・メリット・デメリットを詳しく解説します!

ロックウールのイメージ注文住宅の断熱材について
マイホーム博士
マイホーム博士

今回のブログ記事では断熱材「ロックウール」の特徴・メリット・デメリットについて詳しく解説していくぞい!

 

ロックウールはグラスウールに次いで日本の一戸建て住宅で採用されているポピュラーな断熱材じゃ。特徴はグラスウールと似た部分が多いが、グラスウールとの違いについても説明していくぞい。

ロックウールとは

マイホーム博士
マイホーム博士

さて、今回は断熱材「ロックウール」についてクローズアップしていくわけじゃが、とりあえずロックウールはなにで出来ているかわかるかのう?

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ロックといえば内田裕也ポン!シェケナベイベー!

マイホーム博士
マイホーム博士

それはロック違いじゃ。

助手ちゃん
助手ちゃん

ロックということは岩でできてるんですか?

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。正解じゃ。ロックウールとは「玄武岩」や「鉄炉スラグ」などに石灰を混ぜて高温で溶かして繊維状に加工した断熱材のことじゃ。別名で「岩綿(いわわた)」ともいうんじゃ。

助手ちゃん
助手ちゃん

岩綿…?なんか一時期「発がん性がある」ということで話題になった「アスベスト(石綿)」と名前が似ていますね。ロックウールはアスベストみたいな健康被害はないんですか?

マイホーム博士
マイホーム博士

良いところに気がついたのう!

確かにロックウールの日本名「岩綿」はアスベスト(石綿)によく似ておる。実はアスベスト(石綿)の健康被害が問題になって代替品として使われるようになったのがロックウールなんじゃ。

 

名前は似ているが岩綿(ロックウール)と石綿(アスベスト)は全く異なるもの。ロックウールは発がん性などの健康被害は確認されていないのでその点は安心して大丈夫だと思うぞい。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ならロックウールは安心だポン!

助手ちゃん
助手ちゃん

ふむふむ。ロックウールは岩でできていて繊維状…グラスウールと同じで「繊維系断熱材」のなかでも「無機質系」に分類される断熱材ということですね。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。ロックウールもグラスウールと同じく、繊維状に複雑に絡み合った内部に無数の空気層が存在する。この空気層が断熱性能を発揮するのじゃ。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

空気ってスゴイポン!

ロックウールの特徴(メリット)

助手ちゃん
助手ちゃん

ロックウールの特徴を知りたいです!どんな断熱材なのか解説をお願いします。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。ロックウールは性能面がグラスウールに似ている断熱材じゃ。
前回の記事で解説したグラスウールの特徴は覚えておるかね?

たぬきちゃん
たぬきちゃん

えーと、確か「価格が安い」とか「燃えにくい」とかそんな感じだったと思いますポン。

助手ちゃん
助手ちゃん

適当だなぁたぬきくんは。グラスウールの特徴(メリット)はここに置いておきますね。

グラスウールの特徴(メリット)
価格が安い
耐火性が高い
万が一の火災の時も有毒ガスが発生しない
シロアリの被害を受けにくい
吸音性が高い
マイホーム博士
マイホーム博士

さすがじゃ。実はロックウールの特徴は基本的にグラスウールとほぼ同じじゃ。価格も安いし耐火性能も高い。シロアリも食べないしおまけに吸音性も高いのじゃ。

 

ただしロックウールは価格がグラスウールよりもちょっと高くつくのう。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

価格が高いということは、性能も高いんですか?

マイホーム博士
マイホーム博士

お、鋭いの!そうじゃ。

ロックウールはグラスウールよりも少しだけ高性能じゃ。

 

まず、ロックウールはグラスウールよりも耐火性能が高いぞい。

グラスウールも耐火性が優れているんじゃが、ロックウールはグラスウールよりも耐火性能は優れておる。グラスウールはだいたい400℃くらいの熱に耐えるが、ロックウールは650~700度の高温に耐える性能があると言われておるぞ。もちろん万が一の火災の時でも有毒ガスは発生しない。

助手ちゃん
助手ちゃん

グラスウールが400℃に耐えられて、ロックウールは700℃に耐えられると…。うーん、日常生活ではあんまり違いがわかりにくいですね。

マイホーム博士
マイホーム博士

そうじゃな。じゃが断熱材の耐火性能が高いという点は万が一の火災の時に大きく役立つ

カンタンにいえば、火災の時に「住宅が崩れるまでの時間稼ぎ」をしてくれるのじゃ。断熱材をにロックウールを採用していれば避難するまでの時間が長くなる。当然、命が助かる可能性は上がるじゃろうな。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

それは大切なことポン!

助手ちゃん
助手ちゃん

他にロックウールがグラスウールよりも優れているところはありますか?

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。ロックウールはグラスウールよりも肝心カナメの断熱性能がちょっと優れておるな!グラスウールの熱伝導率は「0.034~0.050」なのに対して、ロックウールの熱伝導率は「0.038」。

 

つまりロックウールは通常のグラスウールよりは少し優れており「高性能グラスウール」とほぼ同じくらいの性能と考えてOKじゃ。価格も高性能グラスウールと比べるとほとんど同じくらいじゃな!

助手ちゃん
助手ちゃん

あれ?ロックウールにはグラスウールみたいに性能ランクはないんですか?

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。ロックウールには性能ランクはないみたいじゃのう。シンプルでいいのう!

ロックウールの特徴(デメリット)

マイホーム博士
マイホーム博士

ロックウールにもデメリット(弱点)があるぞい。デメリットの部分もほぼグラスウールと同じじゃ。グラスウールのデメリット(弱点)は覚えておるかの?

助手ちゃん
助手ちゃん

はい、グラスウールのデメリット置いときます。

グラスウールの特徴(デメリット面)
湿気に弱いので防湿処理が必要不可欠
結露した場合は断熱性能が大きく劣化する
施工業者の技術で断熱性能がブレる可能性がある
マイホーム博士
マイホーム博士

サンキューじゃ!ロックウールのデメリットもこれとほぼ同じじゃな。

 

ロックウールもグラスウール同様で湿気が弱点で結露した場合は断熱性能が大きく劣化する可能性がある。なので防湿処理は必要不可欠じゃ!

 

ロックウールも気密性の高い構造である「ツーバイフォー工法」や「モノコック構造」と相性が良い断熱材と言えるのう!

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ロックウールも施工業者の技術で断熱性能にバラつきがでるんですか?

マイホーム博士
マイホーム博士

そうじゃな、家の断熱性能というのは断熱工事がしっかり施工されているかどうかも重要なポイントじゃ。断熱材がスキマなく敷きつめられているかどうか、そして気密性が高く施工されているかが大切じゃぞ。

助手ちゃん
助手ちゃん

ロックウールもグラスウール同様にしっかりと施工されてさえいれば安全でバランスのいい断熱材ってことですね!

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ロックウールもグラスウールと同じで断熱性能を高くしたいなら分厚くすればいいポン?

マイホーム博士
マイホーム博士

その通り。ロックウールも分厚ければ分厚いほど断熱性能は高まるぞい。グラスウールやロックウールに限らず、断熱材はほぼ全て分厚くすることで断熱性能が高まると考えてよいぞ。

ロックウールを採用している主なハウスメーカー

助手ちゃん
助手ちゃん

じゃあはかせ!ロックウールを標準仕様としているハウスメーカーを教えてください!

マイホーム博士
マイホーム博士

そうくると思ったので有名なところをまとめておいたぞい。

パナホームロックウール(160mm)
三井ホームロックウール(140mm)
タマホームロックウール・グラスウール(75mm)
三菱地所ホームロックウール(90mm)

ロックウールは断熱材としてオススメか?

助手ちゃん
助手ちゃん

で、結局のところロックウールは断熱材としてオススメなんですか?

たぬきちゃん
たぬきちゃん

そこが一番知りたいところポン。

マイホーム博士
マイホーム博士

出たな。核心を突く質問。毎回のようにいうが「断熱材は施主がなにを重視するか?」でオススメが変わってくるので一概には言えん。

助手ちゃん
助手ちゃん

そこをなんとか!

たぬきちゃん
たぬきちゃん

点数でお願いします!

マイホーム博士
マイホーム博士

具体的に聞いてくるのう。じゃあ主観コミじゃが。

ロックウールはすごく優れた断熱材だと思っておる。個人的にはロックウールはグラスウールよりも1点高い「8点(「10点満点中)」としておこうかのう。

 

やっぱり耐火性能が高くて万が一の火災でも有毒ガスが発生しない、そしてシロアリも食べない素材というのは木造が主流の日本の一戸建て住宅にとって抜群に合っている断熱素材なんじゃ。

 

断熱性能(熱伝導率)だけでいえば発泡プラスチック系の断熱材の方が高いものがあるが、ロックウールは色々な性能のバランスが良い。グラスウールのちょっと上位互換バージョンと考えるとわかりやすいのう。

ただしグラスウールと同様で湿気だけは大敵。湿気対策はしっかり行うことじゃ。

断熱性で後悔している人はすごく多いんです!

せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。

マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。

UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています

もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。

住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。

カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!

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ライフルホームズ

ちなみに住宅カタログ一括請求をすると「営業電話がバンバンかかってくるのでは?」と不安に思う方も多いと思います。日中はお仕事が忙しくて、たくさん電話がくると困る場合もあるでしょう。

そんな場合はカタログ請求をする際、自由記入欄(お問い合わせ内容の欄)がありますので、そちらに「ご連絡いただく場合はメールでお願いします」と一言書いておくのがオススメです。これだけで直接電話がかかってくる回数はかなり減ります。個人的な実体験ですが、以前15社以上を一度にカタログ請求した時にこの文言を書いたところ電話がかかってきたのは1社だけでした。

今回の記事をまとめると…

ロックウールのメリット
価格が安い(グラスウールより少し高い)
グラスウールよりも耐火性が高い
燃えても有毒ガスが発生しない
シロアリ被害を受けにくい
吸音性が高い
ロックウールのデメリット
湿気に弱いので防湿処理が必要不可欠
結露した場合は断熱性能が大きく劣化する
施工業者の技術で断熱性能がブレる可能性がある
マイホーム博士
マイホーム博士
注文住宅でみんなが失敗しているポイントがどこかわかるかね?実は新築マイホームの失敗ランキングで「室内の暑さ・寒さ」、そして「光熱費が高い」という点は常にワースト上位に食い込んでいるのじゃ。
助手ちゃん
助手ちゃん
え!それってどっちも「気密性・断熱性」が関係してますよね。
マイホーム博士
マイホーム博士
その通り!だからワシは「マイホームにとって気密・断熱性能は特に重要なポイント」と口酸っぱく言っているのじゃ。
たぬきちゃん
たぬきちゃん
せっかく注文住宅を建てるのに後悔したくないよ
マイホーム博士
マイホーム博士
うむ。それに気密・断熱性能はハウスメーカー各社で大きく差が出るポイントでもあるからの!すでにマイホームを建てて後悔している方たちと同じ過ちを繰り返さないためにも気密・断熱性能は必ずカタログで比較するべきじゃ。

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